職場や電車の中で、「今は話しかけないで」という空気をまとっている人がいます。自分では意識していないのに「話しかけにくい」と言われた人もいれば、疲れた日にはあえてそんな空気を出したい人もいるでしょう。この記事では、話しかけるなオーラの正体と、日本と海外との違い、そして出す人・出される人それぞれの上手な付き合い方をお伝えします。
結論:話しかけるなオーラは、色や光として視えるオーラではありません。オーラの表面にできる「場」が外からの干渉を遮っている状態であり、言葉を使わずに気持ちを伝える、ひとつのコミュニケーションなのです。
- オーラが視える人から見た、話しかけるなオーラの正体と特徴
- 海外にも「話しかけるなオーラ」はあるのか、日本との違い
- あえて出したい人、無意識に出している人、話しかけたい人、それぞれの向き合い方
話しかけるなオーラとは?オーラが視える人から見た正体
☆ウリエル☆話しかけるなオーラは、オーラというより「サイン」です。閉じたいときは閉じていいし、開きたいときは自分から一歩動けばいいのです。
「話しかけるなオーラ」という言葉には「オーラ」とついていますが、赤や青といった色で視えるオーラとは別のものです。ただし、オーラの状態に変化がないわけではありません。その人が今どんな状態にあり、周りとどう関わりたいのかを伝えるサインであり、コミュニケーションの一種といえます。
色や光として視えるオーラではない
話しかけるなオーラを出している人を視ても、特別な色が現れるわけではありません。目で見て分かるものではなく、周りの人が表情や態度、場の空気から感じ取っているものです。だからこそ、本人に自覚がないまま出ていることも多いのです。エネルギーの密度が、空気感となって伝わっているようなこのです。
オーラの表面にできる「場」が干渉を遮っている
気とかエネルギーの面から見ると、話しかけるなオーラが出ているとき、その人のオーラの領域の表面には「場」のようなものができています。この場が、外からの干渉を遮っているのです。
たとえば、勉強に集中しているとき、すぐ近くで友達がおしゃべりしていても、その声が気にならなくなることがあります。あれが、この場ができている状態です。外から向けられてくる電波を切って、着信を受けつけなくしているのにも似ています。拒絶だけではなく、「今は受信しません」という状態も含まれます。
オーラが視える人には、どう映っているのか
実は、オーラが視えなくても、話しかけるなオーラは比較的簡単に察することができます。「話しかけるなオーラ」という言葉が広く通じること自体が、多くの人がそういう状態の人を見分けている証拠です。では、オーラの状態としては何が起きているのでしょうか。変化が現れるのは、主に次の3つです。
- テリトリー内の生命エネルギーの密度が高まり、膜が張る
- 感情のオーラの揺らぎがゆっくりになる
- 声をかけられたり触れられたりすると、エネルギーが過剰に反応する
テリトリーの密度が高まり、膜が張る
人は誰でも、自分の周りに生命エネルギーのオーラをまとっています。そのうち、両手を広げたくらいの範囲が、その人のテリトリーです。話しかけるなオーラが出ているとき、このテリトリー内のエネルギーの密度が少し高くなります。そしてテリトリーの外郭は、柔らかさを残しながらもやや硬くなり、薄い膜が張ったような状態になります。先ほどお伝えした「場」の正体は、この膜なのです。
私は、話しかけるなオーラをまとっている人の状態を確かめるとき、必ず首から肩にかけてや、耳のあたりを見ます。そのあたりにあるオーラの密度で、話しかけるなオーラを感じ取っているのです。オーラが視えない人も、相手の頭の横あたりから放たれる意識のエネルギーを感じ取り、「今は話しかけないほうがよさそうだ」と判断していると見ています。
感情のオーラの揺らぎがゆっくりになる
感情のオーラは、普段は周りの人や出来事に合わせて細かく揺れ動いています。話しかけるなオーラが出ているときは、この揺らぎがゆっくりになります。外の動きに合わせて揺れるのをやめ、意識が自分の内側に向いている状態です。集中しているときに周りの声が気にならなくなるのは、このためです。
逆に仕事が忙しくて「今は話しかけるな」といったオーラを出している人は、同じ話しかけるなオーラでも、感情のオーラは活発に揺れます。まあその場合、単にいっぱいいっぱいなのがオーラに表れているだけなのですが。
声をかけられたり触れられたりすると、過剰に反応する
膜が張っている状態で声をかけられたり、呼びかけのために肩や腕に触れられたりすると、エネルギーは普段より大きく反応します。閉じていたテリトリーに外からの刺激が入り込むため、跳ね返すような動きが起きるのです。話しかけられた瞬間にビクッとする、思ったより返事がきつくなってしまう。その裏では、こうしたエネルギーの動きが起きています。
話しかけるなオーラを出している人の特徴
周りの人が「話しかけるなオーラ」を感じ取るのは、次のようなサインからです。
- 無表情、または眉間にしわが寄っている
- 目を合わせない、視線を落としたままでいる
- イヤホンやヘッドホンをつけている
- 黙々と作業を続け、手を止めない
- 返事が短く、声のトーンが低い
どれも、言葉では何も言っていません。それでも周りには伝わります。ここに、話しかけるなオーラがコミュニケーションである理由があります。
近寄りがたいオーラ・ネガティブなオーラとの違い
話しかけるなオーラと混同されやすいオーラが2つあります。似ているようで、中身は大きく違います。
| オーラ | オーラの状態 | 生み出しているのは |
|---|---|---|
| 話しかけるなオーラ | テリトリーの境界線が強くなり、閉じている | 本人 |
| 近寄りがたいオーラ | オーラが強すぎて周りが気後れしている場合と、「踏み込んだら攻撃する」という威嚇を含んでいる場合がある | 本人 |
| ネガティブなオーラ | 周りの人が対象に抱く印象やイメージがもとになっている | 周りの人 |
なかでもネガティブなオーラは、本人が出したくて出しているものではありません。「この神社はなんだか雰囲気が怖いから、入るのはやめておこう」と感じるのと同じで、周りの人が対象に対して抱くイメージから生まれています。出す側ではなく、受け取る側がつくっているイメージが大きいです。
本物のネガティブオーラは、単なる雰囲気では無く実質的な有害要素も大きいので、もしそう言ったいわゆる「マイナスエネルギー」を出す人に困っている人は下記の記事が参考になります。


海外にも「話しかけるなオーラ」はあるのか
察する力を大切にする日本だからこそ、話しかけるなオーラは通じます。では、言葉ではっきり伝えることが多い海外では、同じようなものは存在するのでしょうか。
英語圏ではヘッドホンが「話しかけないで」の合図
英語圏では、ヘッドホンやイヤホンをつけていることが「話しかけないで」の合図として広く共有されています。会話を避けたいときはヘッドホンをつける、そうすれば周りは分かってくれる、という体験を語るコラムもあります。出典:Yahoo Style Canada
つまり海外では、雰囲気で察してもらうよりも、物や言葉で分かりやすく示す傾向があります。それでも話しかけてくる人がいれば、「今は話したくない」と口に出して伝えるのが自然な流れです。
社会学の「儀礼的無関心」
一方で、国を問わず共通する暗黙のルールもあります。社会学者アーヴィング・ゴッフマンは、公共の場で相手の存在には気づいていることを一瞬の視線で示しつつ、すぐに注意をそらす振る舞いを「儀礼的無関心(civil inattention)」と名づけました。すれ違う人と一度目を合わせ、そのあと視線を落とす。この小さなしぐさが、お互いに踏み込まないという合図になっています。出典:Frontiers in Sociology
察する文化の日本だから、言葉にしないサインが通じる
文化人類学者エドワード・T・ホールは、言葉そのものより文脈や非言語の手がかりで意味を伝え合う文化を「高コンテクスト文化」と呼びました。日本はその代表とされ、表情やしぐさ、声のトーンといった細かなサインで意思が伝わる社会だと紹介されています。出典:Penn State
海外の人なら「話しかけないで」とはっきり言うところを、日本人は言葉にせず、場の空気だけで伝え、周りもそれを受け取ります。話しかけるなオーラは、誰も傷つけずに境界線を示せる、日本人特有のとても高度なコミュニケーションなのです。
あえて出したい人へ(HSP・エンパスの人)


人の感情を受け取りやすいHSPの人や、エンパスの人にとって、周りからの干渉はそれだけで大きな負担になります。疲れているとき、一人で集中したいときに、話しかけるなオーラを出したいと思うのは自然なことです。
誰も傷つけない境界線だから
話しかけるなオーラは、相手を攻撃するものではありません。「今は受け取れません」と静かに示しているだけなので、誰も傷つけないのです。まあ関係性によっては相手に少し寂しい思いをさせる瞬間はあるかもしれませんが。
自分を守るために出すことに、罪悪感を持つ必要はありません。むしろ、無理をして受け取り続けて心がすり減ってしまう前に、境界線を示せることは大切な力です。
エネルギーを操るより「場所を変える」
ただ、意識の集中や、エネルギー的に遮断しようと自分の意思で強くしようとしても、慣れないうちはかえって疲れてしまいます。本当に一人になりたいときは、話しかけるなオーラを出すとか、エネルギーをどうにかするより、物理的に場所を変える方が確実です。休憩室に移る、席を離れる、少し外を歩く。それだけで、周りからの干渉はぐっと減ります。
出し続けると「私に触れるな」オーラになる
ただし、話しかけるなオーラがデフォルトになると、周りが話しかけなくなります。飲み会に誘っても毎回来ない人が、だんだん誘われなくなるのと同じです。声をかけても好意的に応じてもらえなかった、という経験が周りに積み重なると、声をかける側も本当に必要な用件でしか話しかけなくなります。
すると、もともと出していた話しかけるなオーラと相まって、オーラはより閉鎖的になっていきます。両手を広げたテリトリーと、その外の世界との境目が、どんどん強くなるのです。ここまで来ると、話しかけるなオーラというより、もはや「私に触れるな」オーラです。本当に助けが必要なときに、声をかけてもらえなくなってしまいます。閉じる時間と開く時間を、自分で選べる状態を目指しましょう。


無意識に出してしまっている人へ


「話しかけにくい」と言われて、自分でも驚いた人がいるかもしれません。緊張しやすい人や、真剣に物事に取り組んでいる人ほど、意図せず話しかけるなオーラが出ていることがあります。それは性格の欠点ではなく、ただそのときの状態が表に出ているだけです。
待つより、自分から話しかける方が楽
話しかけられるのを待っていると、いつ、何の話題で声をかけられるか分からず、かえって身構えてしまいます。自分から話しかける方が、実はずっと楽です。自分から話しかけるなら、話題を前もって用意しておけるからです。天気のこと、最近の仕事のこと、相手の持ち物のことなど、ひとつ準備しておくだけで気持ちが軽くなります。
話しかけられたいときは、穏やかな顔で人のいる方を見る
話しかけられたい気持ちがあるときは、穏やかな表情で、人のいる方へ顔を向けてみてください。視線を上げて周りを見るだけで、「受け取れますよ」というサインになります。そして、穏やかな顔をしていると、オーラそのものも柔らかくなります。表情と心とエネルギーはつながっているのです。
この気持ちとエネルギーの切り替えの時は、一息呼吸を吐くと身体と表情の力がすっと抜けますよ♪
なお、話しかけるなオーラとよく似たものに、「近寄りがたいオーラ」があります。こちらは閉じているのではなく、オーラが強すぎて周りが気後れしている場合と、テリトリーに踏み込めば攻撃するという威嚇を含んでいる場合があり、話しかけるなオーラとは意味が大きく異なります。


話しかけるなオーラの人に話しかけたいとき


仕事の相談や大事な用件があるのに、相手が話しかけるなオーラを出している。そんなときは、どうすればよいのでしょうか。
ためらいの正体は、テリトリーに入るときの「抵抗」
話しかけるなオーラの人に声をかけるには、物理的にもエネルギー的にも、相手のテリトリーの中へ入っていく必要があります。張られた膜の内側へ入るので、話しかける側は抵抗を受けます。多くの人はこの抵抗を経験から知っています。だからこそ、声をかける前にためらうのです。
一方で、振り向いた先にいるのが心を許している相手であれば、話しかけるなオーラはその瞬間に軟化します。膜がゆるみ、そこから普段どおりのコミュニケーションに変わっていきます。
用事がなければ、そっとしておく
意図して出しているにせよ、意図せず出ているにせよ、話しかけるなオーラを出している人に、わざわざ話しかける理由はありません。急ぎの用件がなければ、そっとしておいてあげるのがいちばんの配慮です。
声をかける前に「間」をつくる
どうしても声をかけなければならないときは、相手に少し間を与えてあげましょう。いきなり声をかけるのではなく、相手の視界に入って小さく手を振るなど、「これから声をかけますよ」という前段階のサインをひとつ出すのです。相手は膜の内側で心の準備ができるので、ぐっと応じやすくなります。
声をかけたら「今お時間よろしいですか」
いきなり本題に入るのではなく、「今お時間よろしいですか」とひと言確認するのが基本です。相手に「受け取るかどうか」を選んでもらうことで、閉じていた場を相手自身が開けるようになります。「5分だけ」「急ぎではないのですが」と、用件の重さを添えると、さらに応じてもらいやすくなります。
これはおもにビジネス現場のマナーでもありますが、日常のコミュニケーションでも有効です。
ちなみに私の妻はいつもこれをしてくれるので助かります。
部屋をノックすると「今声かけて大丈夫?」必ず先に声をかけてくれます。私の場合は話しかけるなオーラを纏ってるわけではありませんが、私が部屋にいる=会社の仕事をしているか、天空の庭先の活動をしているか、といった受け止め方なのでしょう。
それでも応じてもらえないなら
話しかける側として、丁寧に確認しても、まともに取り合ってもらえないこともあります。その場合、それは相手の問題であり、自分を責める必要はありません。仕事の用件であれば、無理に食い下がるより、上司に相談して別の形で進める方が確実です。
自分が忙しいときは、先に言葉で伝える
反対に、話しかけられる側として、自分が忙しくて話しかけられたくないときは、オーラだけに頼らず、先に言葉で伝えておくのがいちばん親切です。「今日の午前中は手が離せません」「15時以降なら大丈夫です」と伝えておけば、相手も迷わずに済みます。サインと言葉を両方使えば、誰とも気まずくならずに自分の時間を守れるのです。
よくある質問
- 話しかけるなオーラはわざと出しているのですか?
-
両方あります。疲れているときや集中したいときに、自分を守るためにあえて出している人もいれば、緊張や真剣さから本人の自覚がないまま出ている人もいます。
- 美人は話しかけるなオーラが出やすいのですか?
-
美人かどうかでは決まりません。その人がこれまでどんなコミュニケーションを経験してきたかによります。容姿を理由に望まない声かけをされてきた人は、見た目で近づいてくる人全般に対して話しかけるなオーラが出ます。反対に、声をかけられることが心地よい経験だった人は、美人でも出しません。
- 自分が話しかけるなオーラを出しているか確かめる方法はありますか?
-
鍵になるのは、自分の内側を見つめる力です。話しかけられたくないときに声をかけられ、笑顔で応じながらも顔が少し引きつった、返事がきつくなった、嫌な空気が出た。そんな自分の変化に気づけるなら、確かめられています。そして、そう自覚したときには、そのサインはすでに相手に伝わっています。
- 話しかけるなオーラは海外でも通じますか?
-
「話しかけないで」を伝える合図は海外にもあります。英語圏ではヘッドホンがその代表です。ただ、言葉にせず場の空気だけで伝え合うのは、察する文化を持つ日本ならではの特徴です。海外では、必要なら言葉ではっきり伝える方が確実です。
話しかけるなオーラ まとめ
話しかけるなオーラは、色や光として視えるオーラではなく、オーラの表面にできる場が外からの干渉を遮っている状態です。言葉を使わずに境界線を示す、日本人特有の高度なコミュニケーションでもあります。
閉じたいときは閉じていい。それは誰も傷つけない、自分を守るためのサインです。そして開きたいときは、穏やかな顔で人の方を向き、自分から一歩動けばいい。話しかけるなオーラに良し悪しはありません。今の自分に必要な境界線を知り、自分と相手の両方を大切にできる関わり方を選んでいきましょう。
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