幽体離脱の実践 – スピリチュアル体験 第二部 第59話
幽体離脱をなんとか自分の意志で発動、コントロールできないか?
魔境が終わってからも色々ありましたが、この頃の霊的な関心事の一つとして急浮上してきたのが幽体離脱の事でした。
幽体離脱が自由にコントロールできれば、行きたいところに自由に行き、会いたい人にいつでも会えます♪
なぜそんな事を考える必要があったかというと….
【目次】
幽体離脱で遠くの人に会いにけるか?
幽体離脱は物質世界に比べて、空間や距離の制約がとても少なくなります。
空間に浮かび上がることができますし、ドアや壁も抜けられます。
どういった条件でそれが起きるのかはわらないけど、長距離を一瞬で飛び越える事もあります。
幽体離脱をコントロールして400キロ離れた見知らぬ土地に行けるか?
それが課題であり、この時のミッションでした。
というのも…
魔境が終わってから一年もたった頃、僕が運営していたデザインやイラストのサイトの関係を通じて一人の女性と知り合い、相思相愛になります。
相手は霊能力など持たない普通の人だったので、僕は自分の力のことはあまり詳しい話はせずにほぼ普通の人間として接していました。
インターネットで知り合い、実際に会ったこと無い状態からスタートした恋人関係。
僕が恋をしたその人を、仮にA子さんとしておきます。
カルマの力が凄まじく、これまで経験したことも無いほどの強い気持ちで僕はその人に恋をしていました。
A子さんは恋愛にちょっとしたトラウマがある人で、僕となかなか会おうとはしませんでした。
僕も話を聞いて理解も納得もしていたので、無理に会おうとは思いませんでした。
この頃の僕の事情として、
相変わらずお金は無い、というか貯金がまだ少ない。(魔境の頃に使い果たしていたので)
A子さんに仮に会いに行けても、とても距離が遠いため一回数万円なくなる…
そして、A子さんの住む土地に引っ越すためにお金はできるだけ貯めておきたい。
そんな状況でした。
そこで僕は思いつきました!
幽体離脱で大好きなA子さんに会いに行こう!大作戦!
お金もかからず、毎日会いに行けます♪(笑)
それまで霊能力を私利私欲のために使った事はありませんでしたから、その点に多少の疑問はありました。
でもまあ、仮に試みが成功しても二人の男女が幸せな気持ちになるだけで、誰かを不幸にするわけでは無いと思い作戦は開始されました。
幽体離脱の疑問
これまでたびたび幽体離脱現象が起きましたが、どれも意図せずそうなったという感じだったので、ここでさまざまな疑問に打ち当たります。
- 幽体離脱が起きる条件があるのか
- そもそもコントロールできる類いの現象なのか?
- 400キロの距離を思い通りに移動できるのか?
これまで自分の身に起きた幽体離脱の体験や、魔術書から得た知識、夢や過去世の記憶から得ていた霊的な知識、これらを一回自分の中で整理しました。
幽体離脱について
幽体離脱が起きる条件
まず幽体離脱が起きる条件ですが、これにはいくつか思い当たることがありました。
- 瞑想や祈りによって心身のエネルギーが十分に満たされているとき
- 瞑想や祈りによって霊性が高まっているとき
- うたた寝している時
- 金縛りにあったとき
- 生き霊や悪霊に襲われたとき
変な条件ばかり?…(笑)
1と2の条件が私の中では一番基準となるものでしたが、必ず起きるという性質のものではありませんでした。
瞑想時や睡眠時に起きる神秘体験としては、光やビジョンを見たり、明晰夢を見ることの方が多かったからです。
3は昼間瞑想してそのまま寝てたみたいな時なので、これも1と2に近いです。
4と5のパターンは魔境の頃によく体験しました。
睡眠中に意識が覚醒すると4~5人の霊(この世に居ない人)に囲まれていたり…
大抵はその状態から強い念動力を向けられたりするのですが、慌てて祈ったり、その場から逃れようとすると体外離脱が起きるって感じでした。
魔術的な知識で言えば、幽体離脱を起こすための方法はありますが、魔術というのは修行法の中に分かりにくいものや時間がかかるものが多く魔術書に書かれている事をそのまま実践するのは難しそうな感じです。それでもたまにコツコツ修行をしたり、やめたり、また思い出してはコツコツやってたので試してみようとは思いました。
幽体離脱の実践
試した方法は2つ
- 瞑想と祈りによってエネルギーを満たした状態で引き起こすやり方を模索する
- 魔術書に書かれている方法を試す。
まず試したのは魔術書に書かれている2のやり方でした。
何故?と言われたら、瞑想と祈りは毎日の習慣でしたから、そこから自分が望む体験を引き出すのは難しいともともと感じていました。
アストラルプロジェクション
アストラルプロジェクションは幽体離脱の技法です。
つまり自然は発生では無く、自分で意識的に幽体離脱を引きおこすのです。
睡眠前に呼吸法、そして祈り、瞑想で自己を整えます。
そして横になり、自分と同じ姿の霊的な身体を横になった自分の1メートルほど上にイメージします。
そしてイメージに想念エネルギーを流します。
イメージは器、そこに想念のエネルギーを注ぎ込むことによって、想念体をつくりだします。
これは魔術の用語で、「光体」と呼ばれるもので、幽体離脱の際に肉体の代わりとなる幽界(アストラル界レベルの身体です。
僕の理解では、通常は光体を形成する修行を繰り返し行う事で光体の幽界(アストラル界)への具現化は強まり幽体離脱の精度も上がります。
イメージとエネルギーで光体を創りだし、瞑想を深めながら自分の意識を光体の中へと移します…
呼吸と共に瞑想を深め…
自分の意識は光体の中に… そして横になる肉体の自分を眺める… 眺める…
深い瞑想か?浅い眠りか? いずれにしても肉体の意識が落ちたときに僕の意識は光体の中にありました。
瞑想歴7年、数々の霊的な修羅場をくぐってきた自分にはやればすぐにできるという自信はありました。
アストラルプロジェクションで幽界(アストラル界)を散策
さて、あとはここから400キロを移動して彼女の元にたどり着けるか?
実際に移動を試みて、すぐに違和感に気がつきました。
部屋の壁を通り抜けるときの抵抗の強さは一体?
ナチュラルな幽体離脱の時より身体が重い… そして回りに見える世界もなんだか抽象的だ…
直感的に思ったのは、ナチュラルな幽体離脱の時よりも低い階層に居るのでは無いか?
いつも通り飛んでみましたが、重いし遅し、ゆらゆら… ゆらゆら…
幽界(アストラル界)は距離や空間の制限が少ない世界です。
僕は瞬時に彼女の居る場所まで移動できないか試します。
強いイメージと想念でエネルギーを働かせた瞬間、意識が覚醒してしまいました。
僕は静かに天井を眺めていました。
光体の形成をして、たった一回で幽体離脱を成功させた所までは我ながら、さすが僕! って感じでしたが…
アストラルプロジェクションの問題点
光体は自分のイメージと想念で創り出すという事は、エネルギーのレベルもそこにあるていど縛られるという事のようです。
つまり、僕がコレまで経験してきた、ナチュラルな体外離脱より物質界に近い、そして幽界(アストラル界)の中でも低層の階層での幽体離脱になるようです。
過去の魔術師達の多くがどうして真実の体験を得られなかったのかをこのときに体験として理解しました。
つまり、作り物の霊的な身体では作り物の世界の中でしか体験を得られないという事です。
この作り物の世界は私たちが普段生きている物質世界よりもはるかに広大で、興味をそそる霊的な存在や落とし穴に充ち満ちています。
僕の目指している幽体離脱での体験はイメージが混在するような作り物の体験ではありませんでしたから、この方法は違うな…と思いました。
ナチュラルな体外離脱
アストラルプロジェクションの成功を経て、今後の方針として定まったことは、自然発生的な体外離脱をいかに増やすか?いかに自発的に引き起こすかでした。
僕にはすでに自然発生で起きる、「自分自身の幽体」での離脱の経験がありましたから、結論、考えをまとめるのは難しくはありませんでした。
つまり、光体にエネルギー注ぎ込んだように、自らの幽体にエネルギーを注ぎ込む。
光体に意識を動かしたように、自分の意識を幽体ごと動かす。
毎日寝る前に呼吸法、そして祈りと瞑想を行いました。
ある意味それまで僕がずっとやってきた瞑想と比べると、不純な動機の瞑想です…(笑)
そして機会は訪れます。
幽体離脱が起きた
意図した訓練の成果か?それともたまたま自然発生的に起きた幽体離脱だったかは解りません。
とにかく! 恋人に幽体離脱で会いに行くという目的と意識を持った状態ではじめての幽体離脱が起きたのです!
早速移動を試みました。
うん、軽い、いつもの幽体離脱です。
暫く幽界(アストラル界)を飛んで、ある程度自分の思うとおりにコントロールできている事を確認した上で瞬間移動を試みます。
このとき大抵、飛んでいる身体が少し加速した後に暗闇の中に入り、遠くに光る出口を目指すと目的地にたどり着きます。
光の出口の先に、ベッドに座る彼女の姿が見えたので抱きしめました。
そこで力(エネルギー)が尽きます。
幽体離脱をした後
次の日、彼女にチャットで話しかけたときの事です。
まさか、幽体離脱して会いに行ったよ!!! と言えないのでこんな言い方になりましたが…
僕:きのう夢でA子さんに会ったよ! ベットに座ってた!
A子さん:ほんまに?なにしとった?変なことしてへんかった?(笑)
僕の心の声:あるいは夢の中の記憶の断片だけでも…
とは思いながらも、予測はしていましたが、A子さんの記憶にはとどまっていないようでした。
自分一人の自己満足的な体験になってしまうのが嫌で、
「幽体離脱で大好きなA子さんに会いに行こう!大作戦!」は、あっけない幕を閉じました(笑)
この後も自然発生的な幽体離脱が起きたときに結局A子さんに会いに行ってみたりしてしまうのですが…
いずれの場合もA子さん側には夢や記憶に残っていることはありませんでした。
幽体離脱と体外離脱の違い 2018年 7月追記
幽体離脱と体外離脱、似たような言葉ですが、ニュアンスは違いがあります。
幽体離脱は文字通り、幽体(アストラル体)が肉体から離脱する事で、体外離脱はとくに限定していないため、幽体や霊体、意識など、さまざまなものが身体から離脱する現象全般を指し示す言葉になっています。
A子さんに会いに行く為に行ったのは幽体離脱です。
霊界にA子さんは居ないでしょうから(笑)
肉体、幽体、霊体は三位一体なので、実際に私が体外離脱を行うときは、幽体と霊体が身体を抜け出しています。
これはナチュラルな体外離脱ではみんな共通でそのようになります。
つまり幽体だけ抜け出すとかはなく、幽体と霊体が組み合わせで抜け出します。
このエピソードで私は「光体」というものを作りだして魔術的な技法でも幽体離脱を行っていますが、これは霊的な自分の身体を使わずに、想念体というエネルギーで作った身体を利用しています。これは生き霊を作る仕組みとおなじような仕組みですが、感情的な想念を込めないために、「光体」はアストラル素材でできたデク人形ですし、ただの器です。
天空の庭先には体外離脱の記事がいくらかります。
興味やお時間のある人はぜひのぞいてみてください。
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