癌でオーラが無い人 – スピリチュアル体験 第27話
死の直前の人をヒーリング(エネルギー治療)させて頂き、死する間際のオーラを観察できる貴重な経験でした。オーラは陰ると黒いオーラのように観察されます。
そしてこのできごとは僕にとって、とても悲しい苦い経験にもなりました…。
ある日母の知人から母にひとつの依頼が来ました。癌のヒーリング(エネルギー治療)です。僕や母にしてみるとこれが数人目の癌患者でした。
母の知人の妹さんが癌とのことで静岡県のちょっと外れに位置する土地の病院まで母はエネルギー治療に出かけて行きました。
もうあと数週間と言われており、さすがにこれは無理かもなって母も僕も思いましたがもともと無料でやってますし、依頼者がとても強く願い出たので母は引き受けました。
末期癌をヒーリング(エネルギー治療)
初回のヒーリング(エネルギー治療)が終わり…2回目のヒーリング(エネルギー治療)を終え母が帰って来たとき、母はかなり険しい顔をしてました。
おそらく厳しい状態なのだろうと言うことは分かりきってましたが一応聞いてみました。案の定かなり厳しいようでした。
すべての病の治療は本人の自己治癒能力を頼らずして治ることはありません。
ヒーリング(エネルギー治療)でもそれは変わりません。
僕:「手伝おうか?」
母:「あんたが自分から言い出すとは思わなかった」
父のことで僕はヒーリングに関しては一切手を引いてた時期があったし母は意外に思ったようです。
そのときの僕には不謹慎な好奇心もありました。
父のときはあと一ヶ月と言われてましたが今回の対象は明日死んでもおかしくない、といった状況だったので、この状態から回復させられるのかということと、あとその癌の人が若い主婦の方で、でまだ小学校に通う子供の兄妹が居るということを耳にしてしまい、どーにも見過ごせない気持ちになってしまったこともありました。
僕が母に付き添って行ったときには五分五分だなと思いました。
それでも母がエネルギー治療をすることで少し元気を取り戻してると患者の家族も言ったので、なら母の力に加え、僕が介在すればきっと癒えるだろう、そう思ったんです。
この日は二人がかりのヒーリング(エネルギー治療)と、その場に居合わせた家族や子供たちにも祈って貰う事で、後押しをするようにしてもらいました。
とても強いエネルギーで個室全体に満ちてるまでに力があふれたのを感じました。
帰る前オーラを見ました、うすくぼんやりオーラが出てました。
オーラが無くなると3日で死ぬとか言われてるのでとりあえず安心しました。
消え去ったヒーリングエネルギー
後日ちょっとしたアクシデントがおきます、今回の依頼人は次のエネルギー治療の付き添いができないと言い出すのです、母はこのことにとても腹立てるのです。
母:「大事な妹の命じゃないのか!」
結局その日のエネルギー治療は中止になりました。
僕と母だけで移動するにも交通の不便や土地勘のなさどいくつか面倒があったからです。この前のエネルギー治療でだいぶエネルギーを与え、マイナスのエネルギーの除去ができたこともあり、少し日が空いても大丈夫だろうと母も僕も判断しました。
そしてその次にエネルギー治療に言ったときに目を疑う光景に出くわします、僕たちの目算からでは考えられないほど患者が消耗してたのです。
そしてあれほど病室全体に満ちていたプラスのエネルギーが一切消えていました。
僕が何があったのだろう? と考えてるうちに、母が聞きます。
エネルギーは有るところから無いところに流れる
母:「ここに誰か来ました?」
家族の人たちが言うには、個室に移る前の頃に病室が一緒だった同じ癌患者の人たちが大勢で激励と見舞いに来たのだと。そのときから様態が急変したと言ってました。
誤算でした。患者と環境に降ろした神のプラスのエネルギーは、見舞いに訪れた大勢の同じ癌患者によってすっかり吸収されつくしてしまっていたのです。
オーラの陰りと黒いオーラ
その日患者に黒のオーラを見ます、黒でもオーラがあればまだ何とかなるかな、そんな希望も空しく、次の日に亡くなられました。
あのとき僕は黒いオーラを見たと思いこんでいましたが違っていました。
あと解るのですがあるはずのオーラがなかったんです、光ってるべきところが光ってなかったのを黒色と錯覚したんです。
依頼を受けた癌治療で命を救えなかった唯一のケースです。
自分は全知でもなければ全能でもないと思い知ったできごとでした。
家族の方々は我々の力を信じていたので ちゃんとお金でお礼もすると言ってくださいましたがお断りしました。もともと誰からもお金など貰ったことがないからです。
ひとつの機会と経験
患者にとっては死ぬ前に精神世界と魂の永続性を知らされる機会でした、僕にとっては患者が命を落とす初めての経験でした。
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