前回までのあらすじ:ブラック企業の倉庫で霊道(霊の通り道)を発見し、大量の霊に取り憑かれて家に帰って来ましたが…数が多くて浄霊が終わらず夜中になった…

さて… 夜中の3時を過ぎてもなお、浄霊は終わらない。大阪で一人、霊の波状攻撃に晒されながら、僕はぼんやりと気づいていた。これはただの霊障じゃない…どこか深いところで、自分自身が呼び込んでいる、何か要因がある、と。
深夜の浄霊、終わらない霊との戦い
祈って、吐いて、また祈って。
そのサイクルは時刻が4時を回っても続いていた。
吐くものもなくなって、咳だけが続いて、それでも祈りを止めるわけにはいかない。
この日連れてきてしまった霊は最終的に50を超えていたと思う。ブラック企業の倉庫で出会った霊道から溢れ出た霊たちが複合霊を形成して、こぞってついてきた格好だった。
複合霊というのは、複数の霊が合わさって一つの塊のようになったものです。単体の霊より浄霊に時間と体力を要し、浄化の過程で一時的に分離して暴れることもあります。
まあ、普通は頭か体がおかしくなるとか、病気になって倒れるとか、いずれにしても人生壊されるレベルの災厄だとおもいますが…(笑)
椅子にもたれたまま目を閉じ、暗闇の中に赤い光が揺れるのを感じながら、ひたすら祈り続ける…。
ふと時計を見ると、4時半を回っていた。
僕の心の声:終わりが見えてきた気がする… もう少しだ…
悪意ある霊が突いてくるもの
この夜きつかったのは、身体の苦しさよりも心への干渉だった。
霊たちは心の弱い部分を突いてくる。元カノのこと。ブラック企業での出来事。大阪に来た理由。静岡に置いてきた人たちのこと。
悪意を持つ霊が干渉するとき、彼らは「不安や痛み、心の傷、記憶」に干渉してきます。自分ではとっくに乗り越えたと思っていた出来事が、霊のエネルギーによって生々しく蘇ることがあります。
でもそれ自体はいつものこと、祈りの言葉が自然と浮かぶ。息を止めて水に潜るかのように深く、声には出さず、心の奥底から唱え続けると、暗闇の中に神の光が透けて見えてくる…。
静岡にいた頃は、こういう時には母がいた。
どんな時でも自分だけではなかったから、こういったハードな浄霊も乗り越えられた。
大阪に来たのは個人的な理由からで、今となってはこの想定していなかった事態にいかに対応するか… 深夜4時過ぎに一人でトイレと椅子を往復しながら、この試練が「僕個人に向けられたもの」なんだ、と感じていた。
一人でやるしかない。
浄霊の終わり
「なぜ自分なのか」という問いの先
霊に取り憑かれる度に、必ず一度は思う。
どうして? なぜ? なぜ自分なのだろう?
霊道を感知できるから。霊を引き寄せる体質だから。浄霊できる力があるから。頭ではわかっている。でも腹の底からこの問いが込み上げてくる。
アトランティスの記憶、古代エジプトでの修行…そういう過去世の積み重ねが今世の体質につながっているとしたら、この孤独な浄霊も長い魂の歴史の一コマに過ぎないのかもしれない。
霊を引き寄せる体質というのは、過去世を含む魂の積み上げに由来することが多いです。能力と引き換えに、それ相応の試練も引き受けているのでしょう。
原因よりも今を受け入れること
深夜5時近く、ようやく霊の気配が薄れ始めた。
カルマとか使命とか、そういう大きな話は正直なところ、この夜の僕には大きな問題では無かった。ただ一つだけ確かなことがあった。
今ここで、この霊たちを浄化できるのは僕だけだ。そしてそれを一人でやり遂げた。
原因を解明することよりも、目の前の「今」を受け入れて、手を動かし続けること。それが答えなのかもしれない…と思った。
気づいたら瞑想をしていた椅子に横たわって眠っていた。
これだけの量の霊を浄化したあと、これもいつものことだけど、より大きな光に包まれる。そして僕は仕事までの短い時間、泥のように眠った。
嵐のあと
翌日の職場の空気
壮絶な夜の翌日、眠気に耐えながら出社した。
疲労感とからだの節々の痛み、胃の不快感。そんな身体の状態とは裏腹にエネルギーだけが満ちている。たくさん祈って瞑想したからだ。
そして、職場の空気が少しだけ違っていた。
職場の空気、全てが晴れ渡っているとは言えなかったけど、ずいぶんと軽くなった。もはや普通の場所と言えるほどには。
丸岡さん:「なんか今日、体軽いですわぁ。昨日まで肩こりひどかったのに」
僕の心の声:え?そこまで…?(笑)
丸岡さんが軽やかに肩を回していた。無意識に大量の霊を引き寄せ、僕に移してしまっていた彼。環境の変化も加えていろいろと良い感じになってきているのかもしれない。
僕:「そうですか、よかったですね」
苦笑いで返しながら、心の中では「のんきなものだな、まあ仕方ないか」と思っていた(笑)。
転機
以前の会社からの連絡
しばらくは、会社に残った残党みたいな霊を除霊しつつ仕事をしていました。
数日後、一件のメッセージが届いた。
大阪に来て最初に務めた会社の元上司からだった。義理と人情に厚く、仲間への愛が深い、あの職場の人たち、まだたいして時間はたってないのにすでに懐かしい気持ちでした。
そのメッセージをきっかけに、元上司と食事をした。
僕が退職した後の話、僕の新しい会社や今の環境、いろいろと話しをしているうちに
元上司:「うちに戻って来いへんか。お前の席なら、いつでも用意するから」
なんとなく予測していた言葉ではあったけど、嬉しい気持ちもあった。
今の職場では、最も大きな問題がおわり、今後もなにか僕にすべきことがあるのだろうか?そんなことも頭を過っていた。
決断
何日か迷った。
でも結局のところ、答えは体が先に出していた。思っていたとおり、今の職場は霊が居なくなり、スタッフの顔も明るくなりだいぶ雰囲気も良くなっていた。
それでもまあ、ブラックな労働環境とかは変わらなかったけど(笑) だけどこれは言えた、「終わった」と僕の心が感じていたこと。
行こう…
元上司にメールをした。
僕:「またお世話になります。ぜひよろしくお願いします」
大阪での試練は、まだまだ続く。でもそれはまた、少しだけ違う場所から始まることになった。
ただ一つ、引っかかりというか疑問もあった。
これから自分がどうなっていくのか?
自分にとっては故郷から遠く離れたこの土地で、今後も働いて生きていくことになるのか?
なぜ?一度やめた職場に再び戻ることになるのか?霊道とかもとくになく、霊的なトラブルが原因ではないはずだから余計にそう思った。
いっしょに読みたい関連記事
この体験に関連するスピリチュアル記事



関連する体験談




コメント