生きるのが辛い…スピリチュアルな答えは「愛を与える」こと

「生きるのが辛い」「ただ息をしているだけ…」「理由もなく、しんどい」「いつ死んでも良いとさえ思ってしまう」…そのように心が軋むような暗闇の中で、独り膝を抱えている人たちがいます。勉強や仕事、人間関係に疲れ、希望を見失い、立ち上がれないほどの無気力に襲われることは、長い人生の中で誰にでも訪れる可能性があります。その、言葉にできないほどの辛さの根源には、どのようなスピリチュアルな真実が隠されているのでしょうか?あなたが今感じている「辛さ」は、自分の心の奥底から来る、非常に重要なメッセージです。
【目次】
「生きるのが辛い」と感じるあなたへ

人生に疲れてしまうとき、人間関係に疲れてしまうとき、ながいながい人生の中で何度もあります。良かれとおもってしたことが理解されずに良くない結果に繋がってしまうこともあります。失望が大きいほどに全身から力が抜けていき立ち上がれない、そんな気持ちになるときはあります。ですが、人は絶望の中からでも這い上がり、立ち上がることが出来るのです。
なぜ「生きるのが辛い」のか?霊的エネルギー枯渇というスピリチュアルな本質
私たちの原動力は「霊的なエネルギー」
なぜ人は疲れるのでしょう?そしてなぜ人は生きることや人生に疲れてしまうのでしょう?
原動力を失うと人は疲れ、希望を失うと人生に疲れます。
人は運動したり働いたりすると身体が疲れます。それは肉体を酷使したり身体のエネルギーを利用すると減ってしまうからです。
実は同じようなことが心にもおきています。良くないことで悩んだり怒ったり考えこんだりすると心を酷使してしまい、心のエネルギーも減ってしまいます。心も身体と同じで、ゆっくり休んでしっかり寝れば日々回復します。
では、心のエネルギーがすり減ったときはどうしたら良いのでしょう?そもそも心のエネルギーとはなんでしょう?私たちが日々生きる為に必要な霊的なエネルギーです。
それを「気」と呼ぶ人もいますし、「プラーナ」とよぶ人もいますし、「エーテル」と呼ぶ人もいます。いずれにしても私たち人間が生きる為に必要な霊的なエネルギーです。電化製品が電気でうごうているように、私たち人間も霊的なエネルギーで生きて動いています。
やる気や希望を失うと、エネルギーの自家発電が止まってしまう
ただ、家電やスマートフォンと大きくちがうのは、人間の霊的なエネルギーは自家発電のように自分の中でも生産されているということ、人生の生き方によってはエネルギーの安定供給をうけられなくなってしまうということです。
これをわかりやすく言うと…
やる気や希望を失うとエネルギーの自己生産量が極端に減ってしまうということです。
「生きるのが辛い」「生きるのがめんどくさい」と感じているとき、あなたの魂のエネルギーは著しく枯渇し、自己生産する力さえも失いかけている状態なのです。
私たちが睡眠時に補給している霊的なエネルギーは、この世界全体に満ちている源泉、すなわち神とも呼べる大いなる存在から来ています。やる気や希望を持って生きているとき、私たちはその源泉としっかり繋がっているのです。
最も危険な状態は、怒りや憎しみより「無関心」
人生に疲れ、生きる希望を失っている状態とはつまり…
自分を愛せなくなり、他人を愛せなくなっている状態なのです。
愛を失うと力を失う、じつは同じことが、人間関係にも言えるのです。あなたが人生の人間関係に疲れるとき、関わる人たちに失望し、愛を失っている状態と言えます。
他人を信じることが出来なくなり、愛することが出来なくなり、愛は失われ、活力は失われ、生きるエネルギーと共にやる気や希望も失われます。無関心になるよりは、腹を立てて怒る方がまだ良いでしょう。愛は怒りや憎しみに姿を変えますから、それもひとつのエネルギーです。ですが無関心になってしまったならそこには何も無くなってしまいます。
「どっちでもいい」「ただ生きてるだけ」という感情は、魂のエネルギーが完全に停滞してしまった、最も警戒すべきサインなのです。

生きるのが辛いとき、私たちがすべき唯一のこと
エネルギーが枯渇し、「生きるのがしんどい」と感じる時、私たちはつい「誰かに癒やしてほしい」「愛されたい」「エネルギーが欲しい」と、受け取ることを考えてしまいがちです。しかし、スピリチュアルな真実は、その逆のプロセスを私たちに示します。
絶望から立ち上がる希望の光とは「愛」です。そして、その愛を取り戻すために必要なこと、それは…
まず自分が愛をあたえることです。
その愛が呼び水となりたくさんの愛を引き寄せますから。
淀んだ川の流れを取り戻すには、まず一滴でも水を動かさなければならないように、停滞したエネルギーを循環させるには、まず自らエネルギーを外に出す必要があるのです。その、エネルギーを外に出すという行為こそが、「愛を与える」ということなのです。
自分の為に発揮できない力も、人の為に発揮できるという事はあります。人生に疲れた時こそ、他の誰かの人生の為に働き、そして与えましょう。人の為に何かを行う気持ちが、やがて自分自身の活力となります。
「与える」という行為は、自分の意識を内側の苦しみから外側の世界へと向けさせます。その瞬間、停滞していたエネルギーがわずかに動き出し、新しいエネルギーが入ってくるための「隙間」が生まれるのです。これが、絶望から立ち上がるための、最も確実で力強いスピリチュアルな法則です。
今日からできる「愛を与える」小さなスピリチュアル実践
「生きるのが辛くて、自分には与えるものなんて何もない」と感じるかもしれません。ご安心ください。ここで言う「愛を与える」とは、大それたことではありません。エネルギーがない時でもできる、ささやかな実践から始めてみましょう。
言葉で与える愛
あなたの言葉は、あなたが思う以上に力強いエネルギーを持っています。
- コンビニの店員さんに「ありがとう」と一言、心を込めて伝えてみる。
- 家族や友人の些細な行動に「助かるよ」「すごいね」と感謝や賞賛を伝えてみる。
- SNSで心惹かれた投稿に、応援や共感のコメントを一つ残してみる。
これらは全て、あなたの内側から外側へ向けた、純粋な愛のエネルギーなのです。
行動で与える愛
大きな行動は必要ありません。世界との関わりをほんの少しだけ持つ意識が大切です。
- 道端に落ちているゴミを一つ拾って、ゴミ箱に入れる。
- 電車でお年寄りや困っている方に席を譲る。
- 家族のために、一杯のお茶を淹れてみる。
- 枯れかけた観葉植物に、お水をあげてみる。
あなたの小さな行動一つが、淀んだエネルギーに波紋を起こし、世界にポジティブな影響を与えます。
想念で与える愛
もし言葉や行動さえも億劫なら、心の中で祈ることから始めてみましょう。想念は時空を超えるエネルギーです。
- 救急車のサイレンが聞こえたら、心の中で「どうか無事でありますように」と祈る。
- 電車で疲れた顔をしている人に、「お疲れ様です。少しでも心が休まりますように」と祈りを送る。
- 遠く離れた友人の幸せを、心から願ってみる。
誰にも知られなくても、あなたのその清らかな想いは、確実に宇宙に届き、愛の循環の一部となります。

「生きるのが辛い」にまつわるスピリチュアルな疑問と回答
Q. この辛さは「前世」のせいですか?
私たちは「カルマの法則」と呼ぶ力によって、自分の行いの結果を自分の人生に引き寄せています。理由のわからない生き辛さや、繰り返し訪れる困難は、時として過去世から持ち越した魂の課題(カルマ)と関係していることがあります。
しかし、それはあなたを罰するためのものではありません。むしろ、その課題を乗り越え、魂を大きく成長させるために、あなた自身が選んできた神聖な学びの機会なのです。そして、他者のために「愛を与える」という利他的な行動は、そうした過去のカルマを浄化し、解消する上で、非常に大きな徳を積む行為となると言えるでしょう。

Q. 「いつ死んでも良い」と思ってしまいます…
そのように感じてしまうほど、あなたの心のエネルギーが枯渇しているのでしょう。どうか一つだけ覚えておいてください。
自分の命を絶つという選択だけは「殺人」というカルマを負います。自分の命は自分のものだけではないからです。
あなたの魂は、この人生でしか経験できない、かけがえのない学びのために、この世にやってきました。そして、あなたの本質である魂は、神と同じ、無限のエネルギーで創られた永遠不滅の存在です。肉体の死が終わりではありません。今この瞬間の辛さを乗り越えた先に、必ず魂の成長と喜びが待っています。
Q. 「なんのために生きるのか」分かりません
人生の目的を見失い、虚しさに襲われることは誰にでもあります。そんな時は、壮大な目的を探す必要はありません。
まず、一番楽しかった時の事を思い浮かべてください。一番の成功体験を。喜びがあなたの心に満ちることが、あなた自信を取り戻し、自己愛を取り戻し、あなたが満たされる第一歩なのです。
もし、自分の人生の中に楽しかった事なんて一つも無いよ! って人が居たら…私は言います。絶対、そんなことがある訳がないと。そう思う自分自身の心こそが一番の問題あるはずです。
そして、その上で「神の子として生きる」という視点を持ってみましょう。あなたの本質は、神から分け与えられた光です。太陽がただそこにあって光と熱を放つように、あなたもただ存在し、あなたらしいやり方で世界に愛を与えるために生まれてきたのです。
あなたらしく生きること、神に寄り添うこと
あなたの人生は、あなたの「自由意志」で選べる
人生に疲れたら、自分らしく生きてみましょう。貴方があなたらしく生き、人間が人間らしく生きる。本当のあなたらしさとは何でしょう?
神はこの世界の全てを創造しました。あなたの魂も神によって創造されたのです。そう、あなたには、あなたの魂には、神と同じ創造の力と自由意志の力が宿っています。
もし人生に疲れたのであれば、あなたが正しい動機と愛に基づけるのであれば、「嫌ならやめても良い」ですし「嫌なら逃げても良い」のです。今の仕事、今の人間関係、それらから一時的に離れることも、あなたの自由意志による選択です。
辛いときこそ、神に寄り添う
神は私たち人間が愛とよぶ性質のエネルギーです。この宇宙を創造しささえる、根源的な存在、根源的なエネルギーです。人生につかれたとき、自分で立ち上がれない、それほどまでに傷つき疲れたときは、神に寄り添いましょう。
神は愛だからです。
人生の辛いとき、苦しい時、疲れたときこそ、神の傍らで寄り添い心を休めましょう。目を瞑り、ゆったりと神を想えば自然とそうなります。
神は愛で、愛は全てを一つにします。
心に欲のない人は神以外を心にもちません。清められた心と曇り無い眼はまっすぐに神を見つめ、神を求める人は愛と平和に満たされるのです。
まとめ:あなたを満たすのは、あなた自身
この世界にはあらゆるものが存在します。あなたの想いが引き寄せ、あなた自身が集めたものに囲まれて生きています。
なぜそうなったか?それは神の法則によってですが、私たちが「カルマの法則」と呼ぶ力によって、私たちは自分の行いの結果を自分の人生に引き寄せています。欲しいものが手に入らない、大切なモノを失う、あなたを傷つける人たちがいる、あなたを取り囲むさまざまなものは、理由も無く存在している訳ではなりません。そして、「あなたの想い」が引き寄せるものは、あなたが思っている以上に大きなものです。
実は、あなたを疲れさせているものは、あなた自身であり、あなた自身が引き寄せたものでもあります。
疲れるのは肉体的な心であり、この世界のあなたの心です。魂は疲れることも傷つくこともありません。
感情を変え、想いが変わり、引き寄せるものがかわると人生が変わります。マイナスの感情はまるめてゴミにして火の中にでも捨ててしまいましょう!
そして、あなたがもしこの地上に最後の一人として取り残されたとしても、決して1人ではありません。目を瞑れば幾多の魂達と出会うことができ、神と出会うことができます。私たちの本質である魂は、いつでも高きところにあり、数多の存在に見守られ、愛されているのです。
自分を愛して人を愛すれば未来は希望の光に満ちあふれたものとなります。
そして忘れないでください、あなたは決して一人ではないということを。あなたがその気になれば、いつでも神に寄り添うことができ、神はあなたに本当に必要なものを与えてくださるのですから。
関連する、記事・動画
『スピリチュアルの本質』を、心に響く楽曲で。再生ボタンで、内なる力を呼び覚ます体験を。


この記事へのコメントはありません。