心の傷と痛みを受け取る – スピリチュアル体験 第二部 第64話
自分の人生の中でも最も孤独と貧しさと自分の無力さを感じていた時期。
仕事を探しながら、なぜか僕はブログを始めようとしていました。
テーマはスピリチュアルとか霊的なこと。
2004年、スピリチュアルな内容を取り扱っているサイトやブログは決して多くはありませんでした。
ましてや、嘘ではなくハッキリ解るレベルの霊能力を持っている人も見た限りでは少なく、お祓いや浄霊を有料で申し込めるような商業サイトがあるぐらいでした。
ブログを始める動機は僕の体験が同じように霊的な事で困っている人たちの助けやヒントや参考になればというささやかな想いからでした。
それともう一つ、思い出すと辛かったので、A子さんから意識を反らしたい気持ちもありました。
【目次】
天空の庭さき
A子さんとのつきあいの中で、サイトを閉鎖したり、友人と疎遠にしたり、大阪に引っ越して仕事辞めて失恋して、人間としては本当に「ひとりぼっち」でした。
これまでずっと隠すように生きてきた自分の霊的な経験や能力をもっとオープンにできる場所が欲しかったです。
楽天ブログには「フリーページ」という機能があって、そこにブログ以外の内容でも自由にページを作る事ができました。ページフリーページを作成したり、日記を書き始めました。
最初は体験談とか、祈りや浄霊、瞑想の事などから書いていました。
ブログで出会った二人のお友達
最初の1週間目に2人書きこみをくれた方とお友達になります。
森野さん(仮名)
奈々恵さん(仮名)
楽天ブログの天空の庭先で知り合ったので、本名も知りませんでしたし、顔も見たことないネットだけのお友達でした。
森野さんはとても明るい性格の方で、僕がコツコツ更新していたフリーページに毎回コメントをくれました。
はじめたばかりの天空の庭先で、たった一人でも毎日読んでくれる人がいるという感覚は、僕にブログを書くモチベーションを与えてくれました。
奈々恵さんは最初はごく普通のお話しをしてたのですが、メッセージのやり取りの中で感じ取ったエネルギーはとても憔悴していて、「最近なにか辛いことありました?」
と僕から尋ねた事をキッカケに、奈々恵さんの身に起きた辛いできごとを色々と相談を受けるようになりました。
心の傷
奈々恵さんはここ最近、結婚前提で付き合っていた彼氏が鬱病になって働けなくなり、その事で彼氏と彼氏のお母さんから酷く言われていました。奈々恵さんが悪い、もう二度と顔も見たくない。そんな内容です。
結果的に、奈々恵さんは別れたくなかったけど彼氏と別れざるえなくなり、それが理由で奈々恵さん自身も鬱になってしまい、その鬱が原因で仕事を辞めて今にいたるという事でした。
奈々恵さんから心の傷とその元になったできごとの話しを聞いてからは、僕の元に毎日、数千文字はあるだろうという長さの相談メールがほぼ毎日届くようになります。
内容は、どうしてこんな事になったのか?どうすれば良かったのか?元彼に会いたい。元彼に手紙を出そうか迷っている。こっそり彼氏にだけ会いにいってみようかな? お母さんに話しをしたら解ってもらえないかな?
僕は仕事を探しながら、ブログにページを作りながら、その残った時間の大半を奈々恵さんからもらったメールの返信を書く時間に使いました。奈々恵さんは毎日数時間かけて僕にメールを書いて送って来てるという事が容易に想像できました。何故なら、貰ったメールの内容に上から答えていくと返事を書くのにもそれぐらいの時間がかかったからです。
なまじ痛みが解ってしまうばかりに、手短に済ませる事はできませんでした。
メール越しに奈々恵さんの痛みや悲しみを受け取り、僕自身の胸が詰まったり、痛んだり、時には咳き込んだり吐き気を催す事がありました。
悲しみと苦しみを受け取る
奈々恵さんから送られて来た、長いメールをパソコン画面で見つめながら、ふっと気がつきます。
今目の前にあるのは、パソコンの画面と表示さているメールの文字。
でも、僕が受け取っているのは奈々恵さんが時間をかけてメールを書くときに一緒に吐き出している痛みや苦しみのエネルギー。
これをほったらかしにして置くと、ときには同質のエネルギーを持つ誰かについたり、あるいは同質のエネルギーを取り込みながら大きくなって再び本人に戻る。
また、ふっと自分自身を省みることがありました。
忘れていても突然思い出される自分自身の胸の痛み。
気分は闇の底でしたが、幸い、祈りと瞑想によって自分を保てていました。
天空の庭先というスピリチュアルブログの私書箱に、霊的な相談がぽつぽつと寄せられるようになったのもこの頃からでした。
霊に取り付かれているという人や、先祖の祟りに悩まされているという人など、色々な悩みを持つ人達から、ブログの私書箱にメッセージが送られてくるようになりました。
メッセージを返したり、時には浄霊したり… また浄霊… また…
自分の事だけでも手一杯なはずなのに、一体僕は何をしているのだろう?
呪いだの霊だのにかまけて人生を壊した魔境の時期、僕はまた同じ事を、今度は遠く離れた大阪でただひとり繰り返すのだろうか…?
失恋して元気も出ない、探してもやりたい仕事が出てこない、仕事も無いしお金も無い。
相談メールと、霊が来る… また霊が…。
「幸せになりたい…」「幸せになりた…」「幸せになりたい…」 呪文のように毎日心からそう思っていました。
|2018年9月追記
森野さん(仮名)と奈々恵さん(仮名)についてですが、インターネットとSNSがこれだけ発達した時代なので、年齢や性格、シュチュエーションなど少し設定を変えています。
なのでこの体験談は森野さん(仮名)と奈々恵さん(仮名)の人物設定以外がノンフィクションになっています。
さて、最近の体験談について、いつも天空の庭先を読んでくださっている方からメールでこんなメッセージを頂きました。
「本当なら心の奥底にそっとしまっておきたい事だと思うんですがそれを出してでも伝えないといけないことがあるんですね。」
手元に残っていた当時のテキストをもとに自分の記憶を確かめながら書いていく感じなのですが、読む人の心が沈みすぎないようにこれでもまだ、深く掘りすぎないようにしています。
当時、メールで相談を受けてから霊がこちらに来て浄霊が終わるまでの間とか、本当に凄まじく沈んでいましたから…(笑)
私がこの天空の庭先でみなさんにお話ししているような人生の「気づき」の多くはこの大阪の頃のできごとが私に与えてくれた賜です。
説法のような伝え方ではなく、私の体験を通してお話する方が伝わるということはこれまでの天空の庭先の活動の経験から解っています。
ですが、その為にはやはり、書かないことには伝わらないので。
私の体験を通して、読んでいるみなさんにも気づいてもらう事ができたなら、それは私にとって大きな幸いです♪
どうしてか…不思議に
このスピリチュアル体験を何度もみるんです。 私の心境とは似てはいないんですが… 孤独と自分の無力 進む道を閉ざされるている感覚がリンクしながら。
霊感があるゆえに
自分で除霊すらできないのに。沢山の霊が憑いていることもあるんです。 体調を崩し 仕事をやすんだり。神様の力を頂くまでひたすら待つ感じで。
私は夢をみたんです 日付が変わった1時に目が覚めました。
若い男性の声で 憑いていた霊をはずてしてくれたんです…(髪の毛が逆立つ感触で抜けるのがわかりました)
私の左手首をつかまれたんですが…
それは決して…冷たくはなく
生温かい感触すら感じました。
(なにか勘違いされてる)といわれるかもしれないんですが
なぜか…根拠はないのに
通じるものがあったんじゃないかって そんな不思議な感覚なんです。
こんなメッセージも変なんですけど