死んだ曾ばあちゃんに呼ばれ – スピリチュアル体験 第28話
死者と夢で再会する
ある日、死んだ曾ばあちゃんが夢に出てきました。遠くから僕を呼んでました。
もうこの世には居ない曾ばあちゃん手を引かれ僕は橋を渡っていたのですが、徐々に徐々に見知らぬ人達が僕の周りを取り囲んで同じ方向に歩いていくのを感じました。
半分透き通ったその人たちは明らかにもうこの世に居ない人たちの霊でした。
風がびゅーびゅー吹きすさんでいました。
目が覚めたとき曾ばあちゃんが呼んでると思いました。僕は夢の中に出てきたその橋を知っていたからです。
そこに霊たちが居ることを僕に教え、その霊達の浄化を曾ばあちゃんが僕に託したのだと思いました。
曾ばあちゃんとの思い出
父が死んでからの僕は、フリーでデザイナー・イラストレーターをやりつつたまに母がやってる居酒屋の手伝いをしてました。余った時間は霊的なことの勉強や実践、いまだうわさを聞きつけ頼ってくる人を癒したり浄霊したりなどなどです。
母方の一族は、武田信玄に仕えた最強の武家で殺戮を司る家紋を持ってます。
その土地の大地主です。代々とても強い想念をもつ人間が生まれてきます。
例えば私の祖母は霊能力の自覚がありませんが霊を呼んだり生き霊付きをさせたりしていました。大祖父母が亡くなったときには、その莫大な財産を奪い合う醜い争いが一族内でおき、とても大変でした。私の母はその争いには加わることなく、一族と縁を切り、異端扱いされ、いまもかかわることなくひっそりと暮らしています。
ひいばあちゃんは生前、両親が共働きで忙しかったとき、幼稚児の僕のころ面倒を見てくれました。
厳格で気むずかしく可愛がられた記憶はまったく無いのですが、一族の中では母が最も可愛がられ、その次に可愛がったのが僕だったようです。
曾ばあちゃんが交通事故で記憶障害になったときも一族ほとんど忘れようとも母と僕のことだけは覚えていてくれました。
浄霊に行く
その日の夜にその橋に向かいました、たまたま満月で、行き道にもたくさん浮遊霊が歩いていました。
橋までつくと気配を感じたのでそこで祈りと瞑想をはじめました、30分ほどだったと思います、吐き気がして霊が寄り集まるのを感じました。
面白いというか恐ろしいというか、そのとき僕は引っ張られ橋から落ちるイメージばかりが頭をよぎりました。
それはそこに居着いた霊たちがもっている念がそのままイメージ化されたかのようでした。
やがてすべての霊の気配が消えると僕はトコトコと家に帰りました。
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