ソルフェジオ周波数とは?9つの音色がもたらすスピリチュアルな効果とチャクラとの関係

「528Hzは愛の周波数」「聴くだけで心身が癒やされる」… ソルフェジオ周波数という言葉を耳にする機会が増えましたね。YouTubeや音楽配信サービスでも、特定の周波数を持つ音楽が存在しています。しかし、その効果は本物なのでしょうか?一体どんな根拠があるのでしょう?
この記事では、謎多き「ソルフェジオ周波数」について、その歴史的な背景から、9種類あるとされるそれぞれの周波数が持つとされるスピリチュアルな意味、そしてチャクラとの関連性など、客観的な事実にもとづきお話が出来たらと思います。
【目次】
ソルフェジオ周波数とは?

古代の聖歌から現代のヒーリングミュージックまで、音は常に私たちの心に寄り添ってきました。ソルフェジオ周波数は、そんな音の持つ不思議な力を解き明かす、一つの鍵なのかもしれません。
その起源は「グレゴリオ聖歌」にあり
まず、「ソルフェジオ周波数」の起源は、中世ヨーロッパの教会で歌われていた「グレゴリオ聖歌」に用いられていた、特定の音階(ソルフェージュ)にあると言われています。
当時の聖歌は、聴く人々の心を癒やし、深い祈りの状態へと導く力があると信じられていました。しかし、音楽の様式が時代と共に変化する中で、この古代の音階は次第に使われなくなり、いつしか「失われた音階」と呼ばれるようになったのです。
この失われた音階を、20世紀後半にアメリカの医師であり、自然療法家でもあるジョセフ・プレオ博士が再発見し、それぞれの音に特定の周波数を割り当てたものが、現代に伝わる「ソルフェジオ周波数」の基礎となっています。
9種類の周波数とその意味
現在、一般的に知られているソルフェジオ周波数は、基本となる6つの周波数に、3つの周波数を加えた合計9種類です。
これらの周波数は、特定の効果や意味を持つとされ、ヒーリングや瞑想、リラクゼーションのための音楽として広く活用されています。
ただし、それぞれの周波数が持つとされる効果(例えば「DNAを修復する」など)は、現代の科学で証明されたものではなく、スピリチュアルな解釈に基づくものであるという点は、知っておくべき大切なことです。
9つのソルフェジオ周波数が持つスピリチュアルな効果一覧
それでは、9種類それぞれのソルフェジオ周波数が、スピリチュアルな世界でどのような効果や意味を持つと言われているのか、一つずつ見ていきましょう。
1. 174Hz:苦痛からの解放と安定
最も低い周波数である174Hzは、心の奥深くにある苦痛やトラウマを解放し、意識を安定させる助けとなると言われています。心を落ち着かせ、安心感を得たい時に適している周波数です。
2. 285Hz:自然治癒力の促進と多次元領域の知覚
285Hzは、心身を本来の健康な状態へと促し、自然治癒力を高める効果があるとされています。また、スピリチュアルな領域では、多次元的な意識への扉を開くきっかけになるとも言われています。
3. 396Hz:罪悪感や恐怖からの解放
396Hzは、罪悪感や恐怖、トラウマといった、私たちを縛り付けるネガティブな感情からの解放をサポートする周波数です。過去を手放し、前向きな一歩を踏み出したい時に力を貸してくれるでしょう。
4. 417Hz:マイナスな状況からの回復と変化の促進
417Hzは、困難な状況やマイナスな出来事からの回復を助け、ポジティブな変化を促す周波数とされています。停滞した状況を打破し、新しい流れを生み出したい時に聴くと良いかもしれません。
5. 528Hz:奇跡の周波数・愛の周波数
ソルフェジオ周波数の中でも最も有名で、中心的な存在がこの528Hzです。**「奇跡の周波数」「愛の周波数」**と呼ばれ、その効果は多岐にわたると言われています。
スピリチュアルな文脈では、傷ついたDNAを修復する効果があるとさえ言われることがありますが、これは科学的に証明された事実ではないことを心に留めておきましょう。
この周波数は、無条件の愛や調和、心の平和といった感覚を呼び覚ます助けとなると、多くの人に信じられています。
6. 639Hz:人間関係の修復と調和
639Hzは、コミュニケーションを円滑にし、対立や誤解を解消して、調和の取れた人間関係を築くサポートをするとされています。家族やパートナー、友人との絆を深めたい時に適した周波数です。
7. 741Hz:表現力の向上と問題解決
741Hzは、自己表現の能力を高め、コミュニケーションを円滑にする効果があるとされています。また、直感力を冴えさせ、複雑な問題を解決するためのインスピレーションを与えてくれるとも言われています。
8. 852Hz:直感の覚醒と目覚め
852Hzは、第三の目(眉間のチャクラ)を活性化させ、直感力や洞察力を覚醒させる周波数とされています。物事の本質を見抜く力や、高次の意識との繋がりを深めたい時に良いでしょう。
9. 963Hz:高次元の意識との接続
最も高い周波数である963Hzは、頭頂のチャクラ(クラウンチャクラ)を開き、宇宙意識や高次元の存在との繋がりを助けると言われています。深い瞑想状態や、ワンネスの感覚を体験したい時に用いられることがあります。
ソルフェジオ周波数に危険性や副作用はある?
「特定の周波数を聴き続けることに、危険性や副作用はないの?」と心配される方もいらっしゃるかもしれません。
基本的に、ソルフェジオ周波数の音楽は、リラクゼーションを目的として作られており、適切に聴く限り、危険性や重篤な副作用が報告されているわけではありません。
ただし、いくつかの注意点があります。
- 体調の変化:人によっては、聴き始めた頃に頭痛や眠気、だるさといった好転反応のような症状を感じることがあります。不快感が続く場合は、使用を中断しましょう。
- 運転中の使用:深いリラックス効果をもたらす周波数の音楽は、運転中や集中力が必要な作業中に聴くのは避けるべきです。
- 過度な依存:音楽はあくまで心身をサポートするツールです。現実の問題から逃避するために過度に依存するのは、健全とは言えません。
- 長時間すぎる視聴:画面を見ながら聞いたり、ヘッドホンで大きな音量で聞くなど、身体に負担がかかるような聴き方は、疲労に繋がるのでなにごとも適度が良いでしょう。
何よりも大切なのは、ご自身の心と体の声に耳を澄ませ、心地よいと感じる範囲で楽しむことです。
ソルフェジオ周波数とチャクラの関係
スピリチュアルな探求をされている方の中には、ソルフェジオ周波数とチャクラの関係について興味をお持ちの方も多いでしょう。
一般的に、9種類のソルフェジオ周波数は、私たちの体にある主要な7つのチャクラと、さらに高次のエネルギーセンターに対応していると考えられています。
- 396Hz – 第1チャクラ(ルートチャクラ):安定、グラウンディング
- 417Hz – 第2チャクラ(セイクラルチャクラ):創造性、感情
- 528Hz – 第3チャクラ(ソーラープレクサスチャクラ):自信、意志力
- 639Hz – 第4チャクラ(ハートチャクラ):愛、人間関係
- 741Hz – 第5チャクラ(スロートチャクラ):自己表現、コミュニケーション
- 852Hz – 第6チャクラ(サードアイチャクラ):直感、洞察力
- 963Hz – 第7チャクラ(クラウンチャクラ):高次の意識との接続
※174Hzと285Hzは、より肉体に近い部分や、地球との繋がりに関連付けられることが多いです。
この対応関係は、古代の文献に記されているわけではなく、後世のスピリチュアルな探求者によって見出された比較的新しい解釈です。すこしマニアックなことを言い出しますが、上記のチャクラ対応表は7つチャクラ論に照らし合わせると完全に誤りだと私は思います。
古い時代に語り継がれていた5チャクラ論に照らし合わせると9つのソルフェジオ周波数のうち、5つの周波数は整合性がとれると感じました。
ですが、7つの音階すべてが7つのチャクラに対応する以上は、チャクラとの対応表がズレているだけで音の効果自体は存在するのでたとえば上記の「ソルフェジオ周波数のチャクラ対応表」に基づいて、第一チャクラに対応する周波数を作っちゃった、聴いちゃったみたいな人がいたら、実際にはハートチャクラに効いちゃったみたいなことが起きている感じですね。
全ての色に意味や価値があるように、全ての音にも意味や価値があるので、美しい音にはそれ自体に価値があると想います。

ソルフェジオ周波数に効果はあるか?
ソルフェジオ周波数に効果があるか?私個人の感じ方や考え方としては3つの側面があると思っています。
ソルフェジオ周波数はあらゆる音楽に含まれている
まず、音楽的な観点から言えば、特定のソルフェジオ周波数に固執する必要はなく、自分が心から心地よいと感じ、リラックスできる音楽を聴くことが最も重要です。その理由は、楽器の音というものは一つの基音だけでなく多くの「倍音」を含んでおり、分析すれば一般的な楽曲やさざ波のような自然音にも、528Hzをはじめとするソルフェジオ周波数は意図せずともほとんど含まれているからです。
大切なのは、音楽そのものが持つ雰囲気や感情です。たとえ528Hzが使われていても、悲しい曲調であれば、心をリラックスさせることは難しいでしょう。そのため、特定の周波数を謳ったヒーリング音楽に効果を求めるよりも、ご自身が聴いていて心地良いと感じられる曲を選んで聴くことを推奨します。
ソルフェジオ周波数に力を与えているのは人間。
ソルフェジオ周波数の効果について、スピリチュアルな観点も存在すると思います。それは人間の想念と、ソルフェジオ周波数の記号化です。
ソルフェジオ周波数に興味をもつ人の数は月間で1万人、それが毎月毎月何年も何年も… 世の中に存在するソルフェジオ周波数を銘打ったコンテンツはたくさんあり、実際に効果をかんじた人も多いと思います。ただし、先述の通り、音楽はそもそも多くの周波数を含んでおり、自分にとって気持ちの良い音楽であれば周波数にかかわらずリラックス出来ますし楽しめます。
つまり、そもそも音楽はよほどダメなコンテンツでないかぎり、好みの音楽を聞けばたいていはポジティブな効果が出ると言えると思います。
私に言わせると、記号となったソルフェジオ周波数に雪だるま式に集まった人間のポジティブな想念、これこそがソルフェジオ周波数にさらに力をあたえているものの正体と言えると想います。
ある意味では廃れた土着信仰の神よりも、ソルフェジオ周波数は多くの人の支持や信仰、つまり想念を集めていると言えるかもしれません。このあたりのことって少し魔術的な概念も含むので、「記号」に信じる人間の想念を集めると、記号に力が蓄積していくみたいなことです。
ソルフェジオ周波数というイメージが器になり、信じる想念が力となりそれを満たすって感じですね♪
瞑想補助音源としての可能性
ソルフェジオ周波数とチャクラに関して、528Hzに関しては「ド」に近い音です。チャクラに音階が対応するという思想が付与されて広まったのはニューエイジの思想がもとですが、実際に瞑想補助音源として音叉などは昔から利用され、全てのチャクラというわけではありませんが、古くから対応する音は存在します。まあ、瞑想補助音源から考察するとわかるといっただけで、確証的な文献や、科学的なデータはあるわけではないですが。
いずれにしても、古代の寺院やシャーマニズムなどで利用されてきた特定の音源から考察するに、9つのソルフェジオ周波数の中でも5つ程度は人間の心身に影響力の強い周波数があると言えます。
まとめ:ソルフェジオ周波数を活かすために
ソルフェジオ周波数は、その起源に中世の聖歌という歴史的な背景を持ちながらも、現代におけるその効果の解釈は、スピリチュアルな探求の中で育まれてきた、比較的新しい文化であると言えるでしょう。
実際の効果を求めるのであれば、528Hz、852Hz、この2つの周波数は古代より利用されている音なので確かだと思います。いちおう補足しておくと、前述の通り、他の周波数に効果が無いという訳ではありません。
そもそも、「528Hzを聴けば必ず愛が手に入る」「963Hzを聴けば悟りが開ける」といった、魔法のようなものではありません。しかし、音という普遍的な振動が、私たちの心身に影響を与え、癒やしや気づきのきっかけをもたらしてくれることは、多くの人が体験的に感じていることです。
大切なのは、特定の効果を盲信するのではなく、音や音楽をあなた自身の心を調律するための、ツールの一つとして活用することです。
様々な周波数を聴いてみて、ご自身が「心地よい」と感じる音、「心が安らぐ」と感じる響きを見つけてみてください。その感覚こそが、今のあなたにとって最も必要なエネルギーのヒントを教えてくれているのですから。
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ちなみに、最もメジャーな528Hzのソルフェジオ周波数は、太古から瞑想音源として使われてきた音に等しく、科学的な検証データも存在するので、心身へのポジティブな影響などは他のソルフェジオ周波数よりも感じやすいかもしれません。この記事に合わせて作成してみたので興味やお時間のある人は試してみてください。


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