月と満月と新月のスピリチュアルな意味
輪廻転生を繰り返す私たちにとって、空はいつの時代でも見上げれば存在し、月もまた太古の昔より、闇夜で私たちをやさしく照らす光でした。
天空は私たちの意識を高次へと繋ぐシンボルであり、月もまた私たち人間の精神性や霊的な力に干渉する天然自然のシンボルです。
月には私たち人間にスピリチュアル的に作用する力がさまざまにあり、新月もまた然りです。
月がもつスピリチュアルなエネルギーの秘密についてのお話です。
【目次】
月が人間に及ぼすスピリチュアルな影響
月は人間や生物にさまざまに影響を与えていると言われています。
よく知られている話だと、月がもつ重力が地球の潮の満ち引きに関係するとか生物の出産に関係するなどです。
また、英語でlunatic”(ルナティック) といえば、気が狂っていることを意味し、また満月の夜には闇の眷属の力が増し、ヴァンパイアはより不死に近づき、狼男は人から狼に変身するなど、さまざまな伝承が存在します。魔女が儀式や黒ミサを行うのも満月や新月などで言い伝えられ、月と深く関わっています。
占星術においても、月は感受性や精神性を表し、母なる海の潮の満ち引きを支配する=生命と母性を象徴するものとされてきました。
さて、月が持つ神秘的な力には、スピリチュアル的な力や法則が何か関係しているのでしょうか?
月は天然自然のシンボル
月が持つスピリチュアルな影響力の一つとして、シンボルとしての力があります。
特に満月は暗い夜空に円形に美しく輝きます。
円は宇宙意識やこの世界の調和と法則を表すシンボルです。
故に太陽であれ月でアレ、天空に円形に輝く光を見ると、神や大自然への畏怖と敬意を思い起こします。
天然自然の魔方陣と考えると分かりやすいと思います。
月は私たちの意識を神秘的なものや精神的なものに強くフォーカスさせます。
満月が人間に及ぼすスピリチュアルな影響
月が満ちるとこの世界に魔力(魔法の力)が満ちるなどと言うことがあるのでしょうか?
魔力(魔法の力)と言うと語弊が有るかもしれませんが、満月の時にある種の霊的なエネルギーが強まるという事は確かにあります。
この世界にはアストラルレベルの波長を多量に含むエネルギーが多数存在しますが、月の光もその一つです。
アストラルレベルのエネルギーと言われても普通の人にはあまり馴染みのない言葉かも知れません。
アストラルなんて言葉を知っているのは、ファンタジーやオカルト好きな人か天空の庭先の常連ぐらいでしょう(笑)
天空の庭先ではこれまでにさまざまなスピリチュアルな事象を説明していて、この物質世界に重なり合うように存在する霊的な世界や、世界の階層構造についてたびたび説明してきました。
アストラル界はこの物質世界に最も近く密接に関わる霊的な世界で、そのアストラル界を構成する素材やエネルギーが、アストラル素材、とかアストラルエネルギーと呼ばれている私たち人間の感情や想念に対応するエネルギーです。この世界には帰るところに帰れなかった霊達や、人間の呪いの感情などが渦巻いています。
話が少しそれましたが、もしアストラル界や霊的な世界について知りたい人がおりましたらこちらの記事が参考になります。
さて、話を月に戻すと…
月の光にはアストラルレベルの波長が含まれ、アストラルレベルのエネルギーを増幅させる力があります。
簡単に言うと、満月の日はアストラルレベルのエネルギーが増幅する為、人間の感情エネルギーも増幅され、怒りっぽくなったり涙もろくなったり、感情の制御が難しくなります。
満月の日に犯罪率が多いという話がもし本当なら、月の魔力が少なからず関わっているかも知れませんね。
そして想念エネルギーも増幅する為、人間の願いや呪いといった想いのエネルギーも増幅します。
つまり、魔術的な儀式で満月に執り行われるものは、人間の感情や想念の増幅に関係するものや、アストラルレベルの存在に干渉するものが多いです。
満月の日が「おまじない」によく利用されるのも、感情や想念が増幅するという満月の力を利用し、効果を高めるためです。
魔女の黒ミサやもっと言うとお祭り(儀式)が満月に多いにもそのためでしょう。
ドラキュラや狼男が実際に居たか?とか、実際に満月にパワーアップしたかは知りませんが、太古の人々は月のもつ力について現代人より精通していたでしょうから、伝承や、あるいはそれがつくられた物語でも月の魔力を言い伝えてきたのかも知れません。
余談ですが、アストラルプロジェクションと呼ばれる技法による体外離脱は、満月の日に行えばいかばかりか成功率は上がります。
ただし、満月の日にアストラルレベルのエネルギーが増幅するのには大きなデメリットもあります。
満月の魔力のデメリット
一番大きなデメリットは、悪い感情や悪想念をも増幅させてしまう事です。
もし誰かを強く嫌ったり憎んだりするような想いを持っていたなら、満月の日にはそういったマイナスの感情やエネルギーまでもが増幅されてしまう可能性があるということです。
自分の心の浄化に自信が無ければ、満月の日にまじないなどはするべきでは無いでしょう。
自分の欲望の為に誰かを不幸にしてしまうかも知れませんから。
そして満月の日のもう一つのデメリットは、アストラル界に存在する否定的なモノたちの干渉を受けやすいことです。
わかりやすく言うと、成仏出来ない霊とか悪霊の類いです。
人間の感情や想念を感じ取るような力のある人や共感能力(エンパス)の強い人も満月の日は注意が必要です。
といっても、意識を向けすぎるのはかえって良くないので、さらっとやり過ごせるのが一番ですが。
満月の日には、良い感情や想いの力も増幅するので、祈りの力も増幅します。
太古の昔から月の力が満ちる満月の時にはアストラルレベルの力が増大することが知られてきました。
よく満月に祈ると願望が実現するみたいに言われるのは本当です。
清く正しい心で、良い祈りを月に捧げてください♪
新月が人間に及ぼすスピリチュアルな影響
満月はアストラルレベルのエネルギーが増幅する時期というお話をしましたが、新月はどうでしょうか?
よく新月に願いをすると、願い事が叶うなどの話もありますがそれは本当のことでしょうか?
新月に願い事をすると叶うというのは、半分が本当の事で、もう半分はまっかな嘘です。
新月に願いを叶えるおまじないや儀式的なことがインターネットや色々な書籍で紹介されていますがまずは真に受けないのが良いでしょう。
さて、新月が人間に及ぼすスピリチュアルな影響についてですが、満月の時とはほぼ真逆になります。
つまり、アストラルレベルのエネルギーが沈静化し、感情や想念が高ぶることも無く心も落ち着きます。
月の無い夜には魔物が出るみたいな話はある意味では迷信です。
昔は電気も街灯も無かった為、夜道には様々な危険がありましたから、暗闇での事件や事故は魔物の仕業となったのでしょう。
新月は実は瞑想やグラウンディングに適していて、体内に蓄積した毒となるエネルギーの排泄は月が欠けていくサイクルから新月にかけてがスムーズですし、瞑想に関してもアストラルレベルのエネルギーや存在からの干渉が弱まり、闇や静寂の深まる新月の方が明鏡止水へと導きやすいです。
願い事が叶うという話で言えば、普通の人間にとっては新月よりは満月の方がはるかに願いが叶いやすいでしょう。
月の魔力によって、人間の感情や想念が強まるからです。
新月のメリットを最も大きなかたちで受け取る人たちは、霊的に正しく発達しつつある人たちです。
もっと分かりやすく言えば、祈りや瞑想をする習慣を持つ人たちでしょう。
新月の日はアストラルレベルのエネルギーが沈静化しているため、祈りが通りやすく、瞑想において神へと至る道筋への障害がはるかに少ないのです。
つまり、新月に願いの叶う人とは霊的にある程度のレベルに達した神へとの繋がりを持つ人たちです。
より良き願いとは祈りのようなもので、それが神へ届けられたならさまざまな良きことを実現するでしょう。
月光の浄化能力
月の光には浄化能力があります。
と言っても、太陽の光が持つ浄化能力には遠く及びませんが、月の光の浄化能力には太陽の光が持つ浄化能力には無い良き特徴が有ります。
太陽の光がもつ浄化能力は、例えるなら炎のようなもので、ある意味破壊的な力でもあります。
日光浴が良い例ですが、ずっと浴び続けて良い性質の光ではありません。
月の光が持つ浄化能力は穏やかで、太陽の光では変質させてしまう恐れがあるものを浄化するのに適しています。
例えばですが、植物や皮膚の弱い人間、太陽の光と相性の悪い一部の鉱物など、いずれにしても太陽の光では強すぎる場合は月の光での浄化をオススメします。
ある種のパワーストーンが月の光によって浄化されるのもそのためです。
あと、新月の話にも出ましたが、月が欠けていく時期にはグラウンディングしやすくなるので肉体的な浄化にも適します。
こちらの記事を合わせて読んでいただけると体内に蓄積した毒となるエネルギーを上手に排泄してデトックスできるかもです。
満月の願い・新月の願い
満月に願いをする
満月の時はアストラルレベルのエネルギーが増す時期です。
つまりこの時期には、願い事をする感情が強いほど、願い事をする想いが強いほどに願いが叶う可能性が高くなります。
満月の時期にする願い事に向いているのは、「必勝祈願」や「恋愛成就」など、自分自身の強い感情と連動するような内容のものです。
ただし、気をつけなければならないのは願い事に関係する誰かの自由を奪うような内容であったり、願い事に関係する誰かを不幸にしてしまうような願い事の内容にならないことです。
勝負事にも恋愛にも相手が居ますから、もし願いをする内容や想いが相手の心を無視するような自分本位な内容であればそれは利己心に他ならず、相手の自由を奪う呪いとなりかねないからです。
ですから願うときにはこのように願ってください。
○○に勝利できますように。神の御心のままに。
○○さんと結ばれますように。神の御心のままに。
自分の願いを祈りつつも、最後は神に委ねて相手の自由意志を侵害しない、そのように願えばきっと最善の結果が得られるでしょう。
新月に願いをする
新月の時はアストラルレベルのエネルギーが沈静化します。
ですから、願望実現系の願いはこの時期にするのは相性が良くありません。
ネットや書籍でよくみかけるような内容は、想いが強いほど実現するとか、新月が過ぎてから願いをするとか、8時間以内に願い事をするとか、何個でも願いが叶うとか、紙に書くとか、イメージするとか、これらは新月にはまじないほどの力もひねり出せないかもしれません。そもそも人間の想いが介在するようなものは満月の方が強い力を持つからです。
新月の時期には、思考的なものや、祈りのようなものが良いです。
アストラルレベルのエネルギーが沈静化する新月の時期には、純粋な祈りが神へと届きやすいからです。
ああしたい、とか、こうしたい、みたいな人間的な願望はむしろ捨て去りましょう。
何かを手放すのにも良い時期です。
「叶えたい、叶えたい」と思っていたような願いは、願うほどに自分に縛り付けてしまう事は多々あります。
あなたの願い事は大きく大きく膨らんでも、今もってあなたの手の中にあり、何者にも伝わっていないかもしれません。
不思議に思うかも知れませんが、御心のままに、と願いを手放したら叶ってしまうことも多々あるのです。
新月で願い事を叶えたいなら、願い念じることではなく、手放すことが必要です。
そして、新月の時期には願いとより、祈りを捧げましょう。
あなた自身のこと、家族や恋人のこと、友人や隣人のこと、正しい祈りは必ず聞き届けられます。
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