チャネリングとは?スピリチュアルな本質と安全なやり方、危険性を解説

チャネリングという言葉を聞くと、何か特別な能力を持つ人が高次元の存在と交信する、といった少し遠い世界の出来事のように感じられるかもしれません。しかしスピリチュアルな視点で言えば、チャネリングは人間の五感を超えた「霊的な感覚」ではありますが、誰もがあたりまえに持っている感覚でもあります。
そして、私たち自身の内面と深く関わる行為でもあります。この記事では、チャネリングとは具体的にどのようなものか、そのスピリチュアルな本質、期待できること、そして安全な実践のために知っておくべき危険性についてお話します。偽りの情報に惑わされず、ご自身の「内なる叡智」と繋がるためのキッカケになれば幸いです。
【目次】
チャネリングとは?【スピリチュアルな本質】

目に見えない世界との「繋がり」について探求することは、自分の「内なる光」を見つめ直す、とても尊いきっかけになることがあります。チャネリングは表面的な技術や現象に目を奪われるのではなく、その本質にある「心のあり方」が大切です。
人間の五感を超えた「霊的な感覚」
まず、チャネリングの最も本質的な定義からお話しいたします。
チャネリングとは、高次の存在(霊的存在、神、天使、ハイヤーセルフなど)と交信し、メッセージを受け取る能力や手法のことです。
そしてチャネリングを可能にするのは、人間の五感を越えた感覚、「霊的な感覚」です。
情報を取得すること、あるいはその霊的な感覚をある特定の対象に意図的にフォーカス(集中)して、情報を得ること全般を指します。
これは、ラジオが周波数によってさまざまなチャンネルに合わせられる様子に、とてもよく似ていると言えるでしょう。この「霊的な感覚」による情報の受信には、大きく分けて2つのパターンがあるように思います。
- 無自覚に受け取るケース: 日常生活でふと感じる「シンクロニシティ(意味のある偶然の一致)」、神社などでふと聞こえるお告げのような感覚、亡くなった近しい方の声が聞こえたように感じるといった体験など、主に一度きり(スポット)で、さまざまな形で現れることがあります。
- チャネリングという「技術」として、意図的に情報を取りにいくケース: 一般的に「チャネラー」と呼ばれる人たちが、何かしらの情報源から特定の情報を得るために、ご自身の霊的な感覚をその情報源に対して調整(チューニング)し、交信を図ろうとすることです。
チャネリングの対象は自分の「レベル」で変わる
では、その「情報源(チャンネルを合わせる対象)」には、どのようなものが在るのでしょうか。 これは本当にさまざまで、例えば以下のような存在が挙げられます。
- 神と呼ばれる根源的な存在
- 天使や菩薩、指導霊といった高次の存在
- いわゆる宇宙人(高次元の存在も、そうでない存在も含まれます)
- すでに亡くなられたご先祖様や知人
- アカシックレコード(宇宙の全ての記憶が記録されている領域と言われます)
- ハイヤーセルフ(高次の自分自身)
ここで、最も知っておいていただきたい重要な本質があります。 私たちの世界が物質世界だけではなく、その背後に目に見えない階層(例えば幽界、霊界、神界など)があるように、チャネリングの対象にもさまざまな「レベル」や「質」がある、ということです。
物質世界に近い、比較的「低位」と呼ばれる霊的な領域ほど、情報の質もまた低い傾向にあります。 極端な例ですが、もし嘘つきの幽霊にチャネリングをしてしまったら、そこからは嘘の情報しか流れてこない、ということになってしまいます。チャネリングは目に見えない事象であり、その性質上、自分の意識や内面で起きることですから、得た情報が本当に正しいのか、対象が何者なのかを、ご自身で正しく判断する「識別力」が不可欠です。
そして、もうひとつの重要な本質は、チャネリングの対象は、ある程度ご自身の「レベル(霊的な成熟度や心の状態)」に合ったものになる、ということです。
これも極端な例えですが、
- 悪意に満ちた人には、悪魔的な存在が引き寄せられやすく
- 普通の人には、普通の(まだ未熟な)霊が引き寄せられやすく
- 善なる人には、正しい導き手(ガイド)が引き寄せられやすく
- 聖者と呼ばれる人には、天使のような高次の存在が引き寄せられやすい
といった感じです。
これはつまり、ご自身が「心を清めて愛を持って生きる」という日々の実践を続けることで、ご自身の波動が高まり、その結果として、より高いレベルの霊的な存在から清らかなサポートを受けられるようになる、ということです。
チャネリングと「霊視」や「占い」との違いは?
チャネリングと似た言葉に「霊視」や「占い」がありますが、これらはどのように違うのでしょうか。
「霊視」は、その名の通り「霊的な感覚で視る」ことに特化したものです。オーラの色や形、過去のビジョン、守護霊の姿など、視覚的な情報を受け取ることが中心となる場合が多いです。
「占い」は、易、タロット、占星術、四柱推命といった、先人たちが築き上げた「型(システム)」を用いて、物事の吉凶や運勢、隠れた意味などを読み解く技術です。
対して「チャネリング」は、先ほど述べたように「霊的な感覚」を用いて、特定の対象と繋がり、情報やメッセージを「受信」したり「対話」したりするという、より広範な交信行為そのものを指す言葉、と言えるでしょう。
これらは、隔てられるという訳ではなく、例えばチャネリングしている霊的な存在が占いの結果を教えてくれるみたいなこともありえます。占いのインスピレーションや答えを求める心が霊的な存在との繋がりからそれを引き出す、ということは確かにあるのです。
チャネリングのメリットとデメリット
チャネリングという行為には、素晴らしい側面(光)と、注意すべき側面(影)の両方が存在します。
メリット:人生を豊かにする「正しいサポート」
もし、ご自身の心の状態が清らかで、本当に高次で善良な存在(例えば、ご自身の指導霊やハイヤーセルフなど)と繋がることができた場合、それは大きな恵みとなるかもしれません。
そのような「正しいサポート」を受けられると、ご自身の魂の課題に気づきやすくなったり、物事の本質を見抜くインスピレーションを得られたりすることで、さまざまな課題解決のスピードが増したり、人生がより豊かにもなるでしょう。また、目に見えない存在に守られているという実感が、日々の安心感や幸運に繋がるとおもいます。
いつも守ってくれている存在に感謝すれば、その感謝のエネルギーがサポートをする存在たちがこの物質世界に干渉するためのさらなるエネルギーになります。
デメリット:常に存在する「偽り」のリスク
一方で、最大のデメリット、そして危険性とも言えるのが、「偽り」に惑わされたり、巻き込まれたりするケースです。
どのような存在を対象にチャネリングしたとしても、この「偽り」というリスクは常につきまとう、と私は考えています。この「偽り」には、大きく分けて2つの種類があります。
- 低級な存在が、高次の存在を装う「嘘」 :これは最も注意すべきリスクです。チャネリングを行う側の心の状態に慢心や欲望、あるいは恐怖心があると、そうした波動に引き寄せられた低級な霊的存在が、「私は天使だ」「私は神だ」と偽って、一見素晴らしく聞こえる、しかし本質的にはその人を惑わす情報を与えてくる可能性があります。
- チャネラー(人間)が、チャネリングの結果を偽る「嘘」: もうひとつは、人間側のモラルの問題です。残念ながらスピリチュアルな業界において、チャネリングや霊視能力を謳う人々の中には、ご自身の想像や空想を「高次からのメッセージ」であるかのように偽って伝えたり、相談者を意図的に依存させようとしたりするケースも少なくないです。
チャネリングで得た情報は、高次の情報源から来たものであっても、それを地上の言葉に翻訳するチャネラー自身の主観や知識レベルによって、内容が置き換えられたり、歪曲(わいきょく)されたりする可能性も常にあるのです。
大前提:「自分で感じて考えて自分で決める」こと
これらのメリット、デメリットを踏まえた上で、私たちが持つべき大前提が二つあります。
- 「自分で感じて、自分で考えて、自分で決める」という、ご自身の「自由意志」を何よりも尊重することです。 たとえチャネリングでどれほど素晴らしいメッセージを受け取った(ように感じた)としても、それを鵜呑みにするのではなく、ご自身の心、ご自身の良心に照らし合わせて、「本当にそうだろうか?」と誠実に吟味する姿勢が不可欠です。
- 「心を清めて愛を持って生きる」という日々の姿勢です。 先ほども申しました通り、ご自身の心の状態こそが、どのような存在を引き寄せるかを決める「鍵」となります。偽りのリスクを避け、正しい導きを得るための最大の防御は、特別な技術ではなく、日々の生活の中で愛や感謝を実践し、心を清らかに保ち続けることなのです。
チャネリングの具体的なやり方【初心者向けステップ】
「やり方を知りたい」 ほいう人も一定いらっしゃると想うので、チャネリングの方法についても触れておきますが、これはあくまで「心を清めて愛を持って生きる」という土台があってこそのもの、ということを心に留めておいていただければと思います。
誰の内にでもある「霊的な感覚」
人間は誰しもが五感を超えた「霊的な感覚」を持っています。 特別なことではなく、極端に言えば、私たちは日々、ちょくちょく細かく何かしらに(無自覚に)チャネリングしながら生きているようなものかもしれません。「虫の知らせ」や「直感」も、その一種と言えるでしょう。
対象を特定する「ソウルアドレス」
もし、何かしら決めた対象(例えば特定の大天使や指導霊など)に対して、意図的にチャネリングを試みようと思った場合、まず必要なものは、その対象を識別し、特定するための「ソウルアドレス」です。
相手の電話番号がわからなければ連絡できないのと同じように、霊的な世界でも「何処の」「誰なのか?」といった対象を示す場所や名前の情報が必要になります。 ですから、もし大天使ミカエルにチャネリングしようと思うなら、その正しい名前と、できれば正しい発音で呼びかけるほうが良いでしょう。文字だと伝えきれませんが、「ミーカエール」です。
実際には、霊的な存在とのチャネリングは、こちらからかけるよりも、多くの場合、相手からのコンタクト(例えば夢やビジョン、直感など)によって、まず「どこから来た何者なのか?」という情報を受け取った後に発生するケースの方が多いです。そして、どのような人が選ばれるかと言えば、やはり悪魔的な存在なら悪意ある人を、善良な高次の存在なら、心の清い人を選ぶことでしょう。
瞑想を応用したチャネリングの方法
チャネリングの方法は、多くの場合、私たちが「瞑想」と呼んでいる方法で行うことができます。 ただし、大きな違いがひとつあります。
一般的な瞑想が、意識を「無」や「空」、「神」といった根源的なエネルギーや、ご自身の内面(呼吸や感覚)に向けるのに対し、チャネリングは、意識を「特定の対象」に明確にフォーカスさせる、という点です。
これには意識を物質世界から解き放ち、霊的なレベルにまで引き上げる、ものすごく高い霊的な集中力が必要とされます。
もし試みる場合の、ごく基本的なステップは以下のようになるでしょう。
- 静かで邪魔の入らない場所に座り、目を瞑ります。
- 深い呼吸法などで、心にある雑念(ノイズ)を静かに取り除いていきます。
- 意識を集中したい対象の情報(名前、姿、性質など)を、頭の中(あるいは心の中)に静かに思い浮かべます。
- そのまま意識を保ちつつ、瞑想を深めていきます。
この後、何が起こるか、どのような感覚が得られるか(あるいは、何も得られないか)は、人それぞれであり、また、その時のご自身の状態や、相手とのご縁にもよるでしょう。「結果はどうなるか、それは天におまかせ」です。期待を手放した姿勢が大切かもしれません。

【最重要】チャネリングの危険性と最も安全な道
ここまで「やり方」をご紹介しましたが、それ以上に大切な「危険性」と「最も安全な道」について、改めて強調させていただきます。
望まない存在と繋がる可能性(低級霊・魔境)
先ほどの「偽り」のリスクとも重なりますが、意図的なチャネリングには常に危険性が伴います。 もし、特定の対象を決めずに「誰でもいいから繋がってみたい」といった曖昧な意識でチャネリングを試みると、ご自身が発するその時の波長(例えば、不安や好奇心など)をキャッチして、望まない低級な存在が応答してくる可能性があります。相手が何者で、どのような存在か、細心の注意が必要です。
また、瞑想の修行でも言われることですが、霊的な感覚が中途半端に開いた結果、幻覚や幻聴に悩まされたり、得た情報を過信してしまったりする「魔境」と呼ばれる状態に陥る危険性もゼロではありません。心の準備と、日々の清らかな実践が何よりも大切なのです。
最も安全な道:ハイヤーセルフと繋がること
では、私たちが目指すべき、最も安全で、最も価値のある「繋がり」とは何でしょうか。「まずはご自身のハイヤーセルフ(高次の自分)と繋がること」です。
ハイヤーセルフは、いわば自分自身の「霊的な意識」とも言える高次の認識であり、他のいかなる外部の存在よりも、ご自身の魂の成長を深く理解し、導いてくれる存在と言えます。 そして、このハイヤーセルフとの繋がりが確立できれば、ハイヤーセルフが「安全な窓口」となり、そこを経由して、本当に必要な他の高次の存在とも安全にコンタクトが可能になります。
ただし、このハイヤーセルフとの対話が可能になるのは、一朝一夕ではありません。それは「輪廻転生を経た長い霊的な成長」の段階であり、少なくとも「心を清めて愛を持って生きてきた瞑想中級者」といったようなレベルで、清い祈りや愛によって繋がる神聖な領域なのです。
私の結論:内なる神性との対話こそが価値
「外側(外部の存在)」に対するチャネリングは、それ自体にあまり価値を成さない、と私は考えています。 なぜなら、先ほどから何度も申し上げております通り、そこには常に「偽り」というリスクが伴い、ご自身が行っていることや得た情報の「正しさ」について、確証を得続けるのが極めて難しいからです。
これは私の体験ですが、じつは何回か声をかけられたことがあります。ですが私は当時すでに、「根源的な神」ただ一つに対する信仰と、正しく生きていればそれで良いという信念を持っていたので声をかけられてもお断りをしてきました。もう忘れてしまいましたが、それは遠い宇宙からきた存在であったり、輝く人型の存在であったりさまざまでした。
(昔の日記に書いたことがありましたが、今はもう非公開になってるかもです)
自分自身の霊性(魂の成熟度)が向上するほどに、チャネリングという「技術」は、不要になっていくとおもいます。 なぜなら、日々正しく生き、祈り、瞑想を続けていれば、正しい高次の存在たちは、こちらから求めずとも、目には見えずとも、自ら近づいてきて手助けをし、常に守ってくれるようになるからです。
例えば私がだれかにスピリチュアルヒーリングをするとき、よく手助けしてくれます。
ですから、私が本当にお勧めしたいのは、「外」に向かって答えを求めることではありません。 「内」なる自分、ご自身の「ハイヤーセルフ(内なる神性)」と繋がることです。 それこそが、最も安全で、最も確実であると、私は想います。


まとめ:心を清め、内なる叡智と繋がる道
チャネリングとは、五感を超えた「霊的な感覚」で情報を受け取ることであり、その対象は神々から低級な霊までさまざまです。
そこには、人生を豊かにする「正しいサポート」というメリットがある一方で、「低級霊の嘘」や「チャネラーの嘘」(情報や指導者の嘘)といった、深刻な「偽り」のリスクが常に存在します。
そのリスクを避け、チャネリングというものを本当にご自身の魂の成長に役立てるために最も大切なことは、特別な技術を追い求めることではありません。
それは、「自分で感じて考えて自分で決める」という自由意志を常に持ち続けること。 そして何よりも、「心を清めて愛を持って生きる」という日々の実践を通して、ご自身の波動を高め、外部の存在ではなく、ご自身の「内なる神性(ハイヤーセルフ)」との繋がりを深めていくこと。
その地道で誠実な道こそが、最も安全で、最も確かなスピリチュアルな探求の道です。
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