呪いの念は友人からだった… – スピリチュアル体験 第36話
「呪い」という言葉だけを聞くと、呪術師や呪い師、魔法使いや霊能者といった、霊能力をあつかえる人達の専売特許という感じがしますが、実は「呪い」はとても身近なものです。霊能力と呼ばれる力は人間に元々備わっている能力で、誰でも無意識に「念」とか「想念」と呼ばれる力を日常的に使っています。
例えば、休みの日の時間の使い方で親子げんかをして子供を罵倒したとき、、価値観の相違で言い争い、恋人を傷つける言葉を言ったとき、その動機が「憎しみ」であったなら、念は呪いのエネルギーとなって相手に突き刺さります。
この体験談は、ある日中の良かった友人から呪われていることに気がついた時の話しです。
呪いの念を送ってきた友人
呪いの念の送り主は、親友と呼べるような男だった…。
そいつは高校時代、共に絵でしのぎを削った友人で、長い休みになると僕の家に泊まりに来ては何日も一緒に絵を描いた。
美術高校なのに美術部がなかったから僕が美術部を作った。そのときもそいつは一緒に手伝ってくれた。
トップクラスの画力を持つ僕とそいつは『双璧』と呼ばれるほどに抜きんでていた。
(ごめんなさい、双璧という異名は僕が自分で後輩に広めさせました(笑))
美術高校で3年間同級生だったそいつは、専門学校で東京に上京したときもずっと同じような関係だった。
僕は漫画家を目指し集英社の担当編集に見てもらってたころ、そいつはキャラクターデザイナーを目指して就職活動をしていた。
絵だけがすべての目標と思えた若き日の僕と親友でした。
やがて僕はトヨタさんと出会い、絵や作品による社会的な成功「富」「名誉」「権力」などよりも、霊的なことに価値を見いだす生き方にと変わっていった。
僕がパソコンを買ったのは27歳のころ、その親友もパソコンを購入し、東京と静岡と離れて暮らしていても、メールやメッセンジャーなどで容易にコミニュケーションが取れるようになった。
(このころは携帯はまともに普及してなかったので家電の遠距離通話はお金がかかった)
しかしそれが二人の友情に決定的にヒビを入れる結果になった。
僕宛に次々と送られてくるメッセンジャーのメッセージ。メッセを落とせば今度はまるで、日記のような長いメールが毎日届く。
魔境にさしかかってた僕にはメッセンジャーで、そいつの都会の寂しさを慰める時間がなかったから。
「僕に依存するな」
僕が言った言葉はその親友の心を想像以上に打ち砕いてしまったようだった。
夢の中に現れ、呪いを向ける友人
後日からたびたび親友の僕に対する否定的な念が送られてくる。
彼は時折夢の中で僕を罵倒した。
「呪い」と言うのは大げさかもしれないが、ひどいときには悪霊に取り憑かれたときのような吐き気に襲われた。
人の日常の思いでもとりわけ強い念はこのように人に強い影響を与えてるのだなと知ったできごとでした。
なぜならば、そいつは霊能力なんてない普通の人間だったからです。
きっと僕だからこんなに分かったんだと思いました。
きっと世間一般の人々は互いに悪い念で足を引っ張り合っててもそれに生涯気づくことさえない場合もあるのだ、そう思いました。
昔も今も思うことは、夢は本当に貴重な情報を沢山含んでいます。
夢はだれでも毎日機会が訪れる、最も日常的な心霊体験なんです。
もし夢の中で友人が否定的な行動や言葉を向けてきたなら現実でも注意深く観察してみてください。
それ以外のことでも、現実の環境を映し出すさまざまな要素を夢は含んでいます。
呪いのような念がひとしきり終わり、連絡が途絶えた数年後。
そいつは僕の夢の中に普通に現れます。
きっと彼の中の蟠りは消え、否定的な意識を持たないですむようになったのだと思いました。
幽界(アストラル界)での再会|2009年 3月 追記
この友人とは、現実世界では縁が切れましたが、夢の中やアストラル界においては何度か会って話をしました。
お互い今の住所や連絡先を知っているわけでは無いので、現実ではもう会うことも無いでしょうが、夢を叶えて、どうか健康で幸福に生きていてくれたらと心から願っています。
この記事へのコメントはありません。