ハイヤーセルフと潜在意識 – 第4話
ハイヤーセルフとは人間誰しもが持つ高級自我のことであり潜在意識であるという話もよく聞きますが、その認識は半分は正解でもう半分は誤りです。
ハイヤーセルフは確かに潜在意識を含みますが、もっと大きくて広い霊的な意識を含む概念です。
ハイヤーセルフに繋がれば、潜在意識や深層意識と呼ばれる領域から、さまざまな情報を引き出すことが出来ます。
ですが、ハイヤーセルフと真価とは、その先にある高次世界や神の領域へと自分の意識を広げていけることです。
【目次】
ハイヤーセルフと潜在意識
潜在意識とは
潜在意識とは何でしょう?
私たちが今目覚めて活動している意識の領域を、健在意識と呼びます。
そして潜在意識は私たち人間の顕在化していない部分の意識です。
心理学などでよく言われるのは、人間の意識の中で顕在化している部分はわずか10%程度で、残りの90%が潜在意識と呼ばれている意識で、さらにその奥には深層意識、集合的意識と呼ばれるものがあります。
ハイヤーセルフとは?
ハイヤーセルフとは一体何でしょう?
ハイヤーセルフの意味は高次領域の自分です。
これは人によってはスピリチュアルガイドや守護霊のように感じたり見えるかもしれませんがガイドや守護霊とは異なります。
直感や閃き、あるいは良心として感じるのが高級自我であるハイヤーセルフです。
ハイヤーセルフは私達の霊体(潜在意識)から魂(超意識)までの領域ではたらく意識の呼び名です。
図の黄色い四角で囲われた部分がハイヤーセルフの意識領域です。
ハイヤーセルフにも、潜在意識にも共通して言えるのは、私たちが普段使っている顕在意識よりさらに人間の奥底にある意識であるという事です。
心理学では意識は「深まる」ほどに一体性をもつように語られ、スピリチュアルな分野では、意識が高まるほどに一体性をもつと言われています。
意識は「深い」とか「高い」などの表現にかかわらず、神の領域に近づくほどに一体性をもつというのが真実です。
ハイヤーセルフと潜在意識の違い
ハイヤーセルフも潜在意識普段は認識できない領域の意識です。
ですが、ハイヤーセルフと潜在意識では言葉が指し示すものが多少異なります。
ではハイヤーセルフと潜在意識の違いとは何でしょう?
潜在意識の領域
潜在意識は人間が自覚されることなく活動する意識です。
ある意味では自律神経とも居ているかも知れません。
大脳辺縁系にあり、感情や記憶、そして自律神経活動に関係していると言われ、日夜研究も進められています。
前世や輪廻転生を抜きに語られる精神医療や心理学においては、潜在意識とは人間が生まれてから6歳までの体験がもとに構成されると言われています。
その内訳は主に、遺伝的な性質、本能、記憶、体験から得た信念や価値基準です。
前世や輪廻転生を認めて語られる精神医療や心理学においては、潜在意識には前世の記憶が含まれているとされており、退行催眠によって行われる前世療法などが有名です。
前者では、潜在意識は脳の働きとして説明されていて、後者では潜在意識は霊魂の存在を認めた上で肉体を超えた領域の意識として説明されています。
つまり、潜在意識と一言で言っても、潜在意識が何であるかについては複数の意見が存在していて、その機能や実在さえも証明されているわけではないです。
ハイヤーセルフの領域
さて、ハイヤーセルフについてですが、簡単に言えば私たちの身体に宿る霊体や魂の意識です。
霊体は死後にあの世にかえる霊的な身体で、その霊体の意識が心理学で言うところの潜在意識と呼ばれるものを含んでいます。
ハイヤーセルフを簡単に説明すると、この世界に生きて活動する私たちの存在は、ある意味オンラインゲームの中のキャラクターのようなもので、霊魂が私たちを動かしているプレイヤーのようなものです。オンラインゲームと違うのは、娯楽が目的ではなく、この世界は学習や体験が目的と言ったところでしょうか。
ハイヤーセルフこそが本来、より本当の自分に近い意識なのです。
ハイヤーセルフはこの世界の本当の仕組みも、本当の自分が何者であるかも、死後の世界やそこに旅だった人たちのことも、私たちの人生や未来の事も、大抵の事は知っています。
4つの階層世界に対応する意識
私たちの生きる物質世界と重なり合うように存在する霊的な3つの世界があります。
天空の庭先では、「物質界」「幽界」「霊界」「神界」の4つの階層世界として説明しています。
この4つの世界は互いが階層のように分かれながらも互いに強い結びつきを持ち一つの世界として存在します。
そして私たち人間も、4つの世界に存在します。
「肉体」「幽体」「霊体」「魂」この4つの要素によって私たちは一人の人間なのです。
4階層世界 |
意識領域
|
対応するエネルギー
|
神界 | 神との合一 | 神・愛 |
魂(超越意識) | 神性 | |
霊界 |
原因 | |
霊(潜在意識) | 思考 | |
幽界 | 思考に近い感情 | |
心(顕在意識) | 感情・欲望 | |
物質世界 | 気・エネルギー | |
物質(低級自我) | 物質界のエネルギー |
この記事を読んでいるあなたの心が顕在意識とも呼ばれています。そして幽界(アストラル界)には私たちの感情、想いや想念があります。
心理学などで「潜在意識」とか「深層意識」と呼ばれる意識は、幽界(アストラル界)の上の霊界の領域に対応しています。
ハイヤーセルフは私たちの霊体の意識であると言えます。ですから、私たち人間の顕在意識が知り得ないような情報を持っています。
そういった意味では、ハイヤーセルフ = 潜在意識 というのは間違った認識ではありません。
ハイヤーセルフは潜在意識を含むからです。
私たち人間は、肉体を失うと死後の世界(高次世界)へと還りますが、ハイヤーセルフの意識が働いている領域は高次世界(死後の世界)の領域なのです。
私たち人間の霊体の意識は、私たちが認識できないだけで常日頃から働いています。
私たち人間が肉体を失った後に、私たちは霊体の意識に目覚めるので、ハイヤーセルフは潜在意識であると共に、私たちが死後に目覚める意識であるとも言えます。
ですから、生きながらにしてハイヤーセルフに目覚めるという事は、生きながらにして死後に目覚める高次の意識に目覚めるという事でもあります。
ハイヤーセルフに目覚めると、人間が死後に行く世界の事、こかつてこの世界にかつて起きた出来事、未来に起きる出来事などを知ることが出来ます。
潜在意識は「霊界」に対応する意識ですから、ハイヤーセルフに目覚めれば、私たちが死に別れた愛する人たちと交流することも出来ます。
「高級自我」「内在神」「魂」死後に目覚める霊的な意識
私たちが普段生きて生活をしている心とは別に、私たちの肉体に宿る霊体にも意識があると言っても多くの人はピンとこないと思います。
ハイヤーセルフは死後に目覚める本当の自分の意識であり、それは5次元以上の領域に対応した意識ですから、私たちの3次元の意識ではどこまでいってもハイヤーセルフを完全に認識することは不可能です。
つまりハイヤーセルフとは、3次元の私たちには決して認識できないが確かに存在する高次領域の自分の本当の意識を「言語化」し「象徴化」されたものと言えます。
似たような言葉で言えば、「高級自我」や「内在神」「魂」なども近いです。
ハイヤーセルフが持つ力や情報の一部は、私たち3次元の人間の器でも一部顕現することが出来ます。
それは、私たちが直感と呼ぶものや、良心として感じるもの、魂に記憶された才能、そして私たちの人生を導く力として、ハイヤーセルフは確かに存在します。
精神医療や心理学で「潜在意識」とか「深層意識」とか「集合意識」と呼ばれるものは、高次世界の領域に対応する意識を説明するひとつの側面です。
そしてある意味では死後の意識であるハイヤーセルフに繋がる方法があります。
それは生きながらにして死ぬことです。
つまり私たちは誰でも、睡眠時には霊的な意識が目覚めていて、ハイヤーセルフの影響下にあります。
そして同じように、瞑想で自分を失い、なおかつ自己認識を保つことが出来れば、ハイヤーセルフに近づく事が出来ます。
睡眠や夢については 夢の意味 夢の真実 こちらの記事が参考になります。
瞑想については 瞑想 こちらのシリーズが参考になります。
ハイヤーセルフの行き着く先が、潜在意識をもはるかに超えた一体性の世界、つまり神の領域の世界なのです。
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