丹田とチャクラ 天地合一の思想に基づく3つのエネルギーセンター

丹田の概念

丹田(たんでん)という言葉は日本では主に気功の分野から広まった言葉で、その語源は中国に昔から存在する「丹薬」という不老不死の薬に由来します。
つまり身近らのうちに丹を育てることから「丹田」という言葉となったようです。
一般に「丹田」呼ばれているのは下腹部にある「下丹田(しもたんでん)」のことですが、古くから存在する概念では三丹田があり、「上丹田(かみたんでん)」「中丹田(なかたんでん)」「下丹田(しもたんでん)」の3つの丹田があります。
丹田は、人間の体内のエネルギーを生産し蓄積させる場所であると共に、エネルギーの経路を結ぶ中継点でもあります。
同じような体内エネルギーに関わる概念で、人間の体の正中線にそって存在する7つのチャクラがあります。
呼び方はどうあれ、人間の体内には「気」や「生命力」と呼ばれる目に見えないエネルギーが働き、丹田はそのエネルギーに関わる概念です。


 

丹田とは?

丹田とは人間の体内にある、エネルギーの中枢であり、人間の生命活動を支えるひとつの概念です。
日本には主に「気功」や「呼吸法」と一緒に広まった為に、中国での気功の概念や、主に下腹部にあるとされていますが、実際には古代インドやヨガの修行体系の中にも似たような概念は存在しますし、もっと言えば世界各地に古くから存在する概念でもあります。
丹田には「上丹田(かみたんでん)」「中丹田(なかたんでん)」「下丹田(しもたんでん)」が存在します。
大雑把に言うと、「上丹田(かみたんでん)」は頭部に存在し、「中丹田(なかたんでん)」は胸に存在し、「下丹田(しもたんでん)」は下腹部に存在します。

体内にある3つのエネルギーセンターの考え方は、古代より「天地合一」とか「天地人」と呼ばれる概念が起源です。

「上丹田(かみたんでん)」で天のエネルギーと繋がり、「下丹田(しもたんでん)」で大地(地球)のエネルギーと繋がり、「中丹田(なかたんでん)」で天地のエネルギーを人の内に統合する。
そのために大切な事が、人としての生き方であり愛であるという思想と概念です。

これら人間の内に存在する3つのエネルギーセンターに対する考察は現代では主に東洋医学の内にみられ、私たちがよく知る「経絡」や「経穴」としても知られています。

さて、3つの丹田と似たようなエネルギーセンターの概念では、7つのチャクラがありますがそれらは全く異なるものなのでしょうか?
「丹田とチャクラは異なるものか?」と聞かれたなら、私はどちらも人間の体内に存在するエネルギーの中枢だから同じだと答えます。
例えば現代では、海を「北大西洋」「南大西洋」「北太平洋」「南太平洋」「インド洋」「北極海(北氷洋)」「南極海(南氷洋)」の7つに分けていますが、仮に海を3つに分けたとしても海には違いありません。

つまり3つの丹田も7つのチャクラも、人間の体内にあるエネルギーの中枢をどのように分けているかだけの違いです。


丹田の位置

丹田

三丹田と呼ばれるのは「上丹田(かみたんでん)」「中丹田(なかたんでん)」「下丹田(しもたんでん)」です。
丹田は人間の体内の臓器とは異なり実体のない概念である為、その位置には諸説はありますが、大まかな位置に関しては上の写真を見て頂くとわかると思います。
「上丹田(かみたんでん)」は眉間に、「中丹田(なかたんでん)」は胸に、「下丹田(しもたんでん)」は下腹部の奥にあります。

上丹田

上丹田は、泥丸、天谷、内院、印堂などの別名があります。

上丹田は「神」を蔵すると言われています。
「神」とは、精神や思考、知覚の活動やすべての生理活動の源であり、それが無くば生命としてありえない(死に至る)ものとされています。
まあ、簡単に言うと…
人は神と繋がっていてその繋がりがなければ生命として活動が出来ないということです。

中丹田

中丹田は、絳宮、黄堂、土府、膻中とも呼ばれます。

中丹田は「気」を蔵すると言われています。
「気」とは、目には見えない流動的なエネルギーであり、日本に気功と共に広まった「気」は体内の生命エネルギーとしてのニュアンスで広まっていますが、「気」は万物を構成するエネルギーという解釈もあります。
簡単に言うと…
この物質世界を動かしているエネルギーで、私たちの肉体もそのエネルギーで活動しているということです。

下丹田

下丹田は、臍下丹田(せいかたんでん)、気海丹田(きかいたんでん)、神炉とも呼ばれています。
三丹田の中でも、気功や呼吸法と共に広まったこともあり、さまざまな呼称があります。
一般的に「丹田」といえば、この下丹田を指して言われることが多いです。

下丹田は性を蔵するといわれています。
精(せい)とは、伝統中国医学では人体を構成しているものであり、人体の活動のエネルギー源とされています。
簡単に言うと、成長や生殖に使われるエネルギーで、「気」より生物としての生命活動に近いエネルギーです。
これを食べると「精」がつくとか、そんな感じの言葉でも使われ、生きる活力ともいえるかもしれません。


チャクラとの関連性

チャクラ

上の画像は、丹田と同じく人間の霊的なエネルギーや活動を支える概念として知られる「七つのチャクラ」です。
丹田と似たような位置にもありますが数が多いです。
チャクラとはサンスクリットで円、車輪、などを意味する言葉です。
スピリチュアルな分野で、瞑想、オーラ、ヒーリングなどと合わせて良く聞く言葉だと思います。
簡単に説明すると、肉体には「脳」「眼」「心臓」「内臓」「性器」など、人間が生きていくのに大切な身体のパーツがありますが、チャクラは人間の霊体に備わっている生きていくために大切なエネルギーのセンターです。


チャクラに関しては詳しく説明したシリーズ特集がありますので、はじめから詳しく知りたい人はこちらをごらんください。


重要な3つのチャクラ

チャクラは7つありますが、中でもとりわけ重要なチャクラが3つあります。
眉間に存在する第七チャクラ(サハスラーラ)、胸に位置する第四チャクラ(ハートチャクラ)、お臍のあたりに位置する第二チャクラ(ソーラープレクサスチャクラ)です。
この3つのチャクラは、7つあるチャクラのうち、特に大きな力を持つチャクラです。

三丹田とよく似ていると思いませんか?
三丹田は7つのチャクラの中でも特に重要な3つのチャクラに関わるものです。

そして古代から伝わる「天地合一」「天地人」の思想では、首から上の、第五チャクラ、第六チャクラ、第七チャクラの3つのチャクラをひとまとめに、腹部から下の、第三チャクラ、第二チャクラ、第一チャクラをひとまとめにして「エネルギースポット」として捉えているため、「頭部」「胸」「腹部(下腹部)」のエネルギースポットとして概念が伝わっています。

結論を言うと、丹田やチャクラなどのエネルギースポットや霊的な中枢としられる諸説は、何を重要視しているか?どのように仕分けしているか?という違いがあるだけで中身に違いはないということです。
これは魔術やヨガに概念も同じで、もともと霊的な真実は一つで、それをどう言い表しているかだけの違いということです。


丹田(下丹田)が広まった理由

「上丹田(かみたんでん)」「中丹田(なかたんでん)」「下丹田(しもたんでん)」この三つの丹田の中からなぜ下丹田が「丹田」として広まったのでしょう?
それは中国医学や東洋医学によるところが大きいです。

科学が発達していくにつれて、それまでの「医学」が科学的にも検証されたり、実証されていきました。
「神」を蔵する「上丹田(かみたんでん)」や、「気」を蔵する「中丹田(なかたんでん)」はそもそも人間の体との因果関係が分かりにくく「医学」の中からはその意義が薄まっていきました。
「下丹田(しもたんでん)」が蔵する「精」は人間の生命としての活動と結びつくエネルギーであり、滋養の強い食材や、呼吸と共に取り入れた外気から生成されることもあり逆に注目度が高まっていったからです。
その過程の中で生命エネルギーである「精」と「気」は混同されたり、人間のエネルギー = 気 といった認識が定着していきました。


三丹田の本質

「上丹田(かみたんでん)」は「神」を蔵する。
「中丹田(なかたんでん)」は「気」を蔵する。
「下丹田(しもたんでん)」は「精」を蔵する。
3つの丹田は「肉体」に存在するが目には見えない。

これって何かに似ていませんか?
この天空の庭先で説明している四階層世界やそれに対応した人間の構造です。
人間は「魂」「霊」「心」「肉体」からなります。

七つのチャクラの概念でも、頭頂のチャクラは魂や神と結びつくチャクラで、胸のチャクラはすべてを一つにする愛のチャクラで、腹部周辺のチャクラは人間の生命力や感情のエネルギーを司るチャクラです。
さまざまな呼び名や様々な言葉がありますが、霊的な真実は一つで、すべてはそれに等しいです。

ただし、残念なのはそれら霊的な真実を、曇り眼で捉え、不要なモノや有害なモノを後から付け足しせしまう人や、それをお金儲けに変えてしまう人がスピリチュアル(霊的)な分野には沢山いる事では無いでしょうか?

この天空の庭先を訪れる人たちの、曇り無き心の眼をひらく何かの助けになれば幸いです♪

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プロフィール



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  1. ひまわり

    はじめまして。最近、ウリエルさんのブログを読ませて貰ってます、宜しくお願いします。

    ずっと悩みや気になる事、疲れてるのに夜眠れなくなったり変化があったので、子供の頃から霊能力があり、お仕事で自己ヒーリングを教えたり、ヒーラーの養成や個人セッション等されてる方に見て貰いました。

    その方に、「チャクラが開きっぱなしで、オーラはでこぼこで穴だらけ。全ての問題は、自己否定からきてます。」と言われました。自己否定には気づいていたので、気付いた時に少しずつしない様にしてたのですが、主人にもリンクしてきてるとも言われ、思い当たるふしがありました。なんとかしないとと思い、現在、瞑想と呼吸法、出来る時にウォーキングを30分~40分行ってますが、続けていけば改善されますか?不眠は改善されてきました。

    かなりお忙しい様子で恐縮ですが、書ける時にアドバイスを頂けたら嬉しいです。