つらい人生を送る人たち – スピリチュアル体験 第二部 第73話
今この瞬間も「苦しみ」のさなかにいる人はたくさんいます。幸せになりたい人… この世界にはたくさんいます。
この頃の僕もそうでした… なんだか人生が思うようにいかなくて、どうすれば「苦境」を抜け出せるか? どうすれば幸せになれるかをいつも考えていました。
成功哲学やスピリチュアルな分野では、「願えば叶う」とか「想いは実現する」なんてことがしばしば言われますが、
なぜ、「幸せになりたい」と想っている人たちが実際にはなかなか幸せになれないのか?
僕は自分の人生を通して、その理由に、「想いは実現する」という力の本質に気づき始めていました。
【目次】
辛い人生を送る人達
2004年秋もそこそこ、僕は失恋の痛手を背負いながら沢山の浮遊霊がすまうブラック企業に勤めていました。
連日の深夜残業であまり天空の庭先を更新することができず、久しぶりに天空の庭先の私書箱を見ると色々と相談メールが来ていました。
あと、彼氏の事で鬱っぽくなってしまってた奈々恵さんからも久しぶりにメールが来て、あるいみ奈々恵さんも人生のどん底みたいな時期だったろうなぁ、などとこれまでの経緯を思い出していました。
奈々恵さんは彼氏のことでは落ち着いてきたみたいでしたが、働けずに蓄えが減っていくという、別の問題に直面しつつありました…。
天空の庭先の私書箱には霊的な相談だけでなく、なぜか人生相談みたいな内容のメールが送られてくることもよくあります。
子供の親権をめぐって裁判をしているまっただ中の人とか、身内に癌の人が居て余命幾ばくもないとか、仕事を失って借金もあって困ってるとか…。
人生のどん底とも想える時期って、きっと誰にでもあるのだろう…
住む家を持たない人
その日は仕事で外出がありました。僕にとっては大阪での外出はたいていの場合はまだまだ見知らぬ土地を歩く感じでちょっと緊張するものでした。
外出先からの仕事帰り道、普通なら直帰だとうという時間でしたが会社に戻る途中、乗り継ぎの駅の地下道にまだ比較的若いホームレスの女性がいるのに気がつきました。
僕はふと思いました、もしこの場に僕の母がいたらお財布を取り出していかばかりかのお金をこのホームレスの女性に握らせたのだろうなぁ…と。
僕の母はそんな感じの人でした。いつもという訳でもなし、誰にでもという訳ではないですが、よくホームレスの人にお金を渡していました。
実は僕は、母のそんな一面を尊敬していましたが、その反面、自分たちだって充分に豊かなわけではないのになぜだろう??? という疑問も持っていました。
僕は困っているすべての人に施しができるわけじゃないと思っていたし、母の行為に「なぜ?」という疑問を持っていたので、こういった時にはいつも素通りでした。そして今日も。
もし僕があの日、今の職場に雇ってもらえなかったら、こんな風に路上で生活していたなんて可能性があるのかもしれないな…
僕の母は、若い頃に随分と苦労したという話を、色んな人から聞いていました。
僕は、そんな母の人生の苦労をすべて知っている訳ではないから… もしかして母は、自分自身が本当に極限まで困ったことがあったのかもしれない。
路上で生活してる人の苦しみが理解できるほどのなにかが…?
実は十分に豊かで幸せではないのか?
僕の中に一つの疑惑が生まれました。
もしかして… 僕は豊かで幸せではないか???
別れた彼女はあんな別れかたした僕に、今彼の相談とかしてきてたまにちょっと腹立つけど… なんか元気でやってるみたいだし。
僕は五体満足で健康で、借金も無ければ裁判もしてないし、お金はたいして無いけど屋根がある住む家があって、毎日食べて、水道ひねれば水が出てくる…。
ブラックな企業で霊も一杯居るけど、給料も少ないけど… それで生活はできているし。
ましてや世界には、紛争地域で命を脅かされながら暮らす人達や、今日食べるものさえ無い人たちもいて…
……きっと僕には見えてなかった。
きっと僕は豊かだし幸せなんだ。
慰めでも思い込みでもなく、僕はとても自然に、「自分は豊かで幸せ」なのだと想いました。
そして僕は、この「気づき」を一時のものにしてはいけない、そう思い、どうすればこの「気づき」をずっと忘れずにいられるか、自分自身とすることができるかを考えていました。
この頃から僕は、誰とかではなく世界のためにも祈るようになりました。
この世界のすべての人に豊かで幸福な未来がありますように…
初めまして。
何故かこちらのサイトにたどり着き、何故かしら一気に読み続けています。読み易くて解りやすい。
とても共感出来た事がありました。
幸せになりたい からの気付き。
そして、「誰とかではなく世界の為にも祈る」
私は、ここ数年、ほぼ毎月の様に神社に参拝しています。
その時にいつも思うのです。何を祈るのかと。
今回、祈りについても気付きがありました。
ハットさせられました。
御礼申し上げます。
引き続き、読ませて頂きます。