インナーチャイルドとヒーリング|トラウマが消え純粋さと出合うとき

「些細なことで激しく落ち込んでしまう」「なぜか同じようなダメな恋愛や人間関係を繰り返してしまう」「自分には価値がないような気がして、常に不安……」
そんな風に思うことってありませんか?
その生きづらさの正体は、あなたの内側に住む「傷ついた子供(インナーチャイルド)」が、愛を求めて泣いている声なのかもしれません。
インナーチャイルドという言葉、聞いたことはあるけど「怪しいスピリチュアル?」と思っている方もいるかもしれませんね(笑)ですが、これは心理学的にも「スキーマ(思考の枠組み)」や「未完の感情」として説明される、私たちの心の大切な仕組みなんです。この記事では、インナーチャイルドの正体から、なぜ傷ついてしまったのか、そして「過去・現在・未来」すべてを癒やすための具体的な方法まで、私の視点でお話しします
【目次】
インナーチャイルドとは?

生きづらさの正体、それはあなたの中に住む「内なる子供」かもしれません。癒やす方法はたった一つ、「愛」です。でも、そこにはある「心のブロック」がかかっていることが多いんです。
ínner chíld. インナーチャイルド(◇幼児期の不幸な体験によって抑圧されているとされる隠れた真の自己)
出典:コトバンク(プログレッシブ英和中辞典)
辞書的な定義ではこのように書かれていますが、もっと簡単に言えば「今のあなたの心の中に残っている、子供時代の感情や記憶」のことです。
過去に傷ついた経験が癒やされないままだと、大人になってからも当時の感情(寂しさや恐怖)がふとした瞬間に顔を出し、生きづらさの原因となってしまいます。
これを心理学では「未完の感情」と呼んだりもします。
ですが、忘れないでください。そこには傷だけでなく、本来のあなたが持っていた純粋な輝き(神性)も眠っているんですよ。
インナーチャイルドの正体:光と影
まず、インナーチャイルドとは何なのか、定義を確認しておきましょう。
一言で言えば、**「大人の心の中に残っている、子供時代の思考パターンや感情」**のことです。
これには、ポジティブな面(光)と、ネガティブな面(影)の両方があります。
本来の姿は「神性(純粋な本能)」
多くの人は「インナーチャイルド=傷ついた過去」と捉えがちですが、それだけではありません。
心理学者のユングは、これを「内なる子供(Divine Child)」と呼び、再生や未来への可能性を秘めた存在だとしました。
つまり、本来のインナーチャイルドとは……
- 天真爛漫で、奔放なエネルギー
- 豊かな創造性と直感(神性)
- 純粋な本能としての「生きる力」
これらは、私たち人間が生まれながらに持っている「生命」と「神性」そのものです。
私いつも元気なのも、このインナーチャイルドの純粋なエネルギー(リソース)が元気だからかもしれません(笑)。
なぜ傷つくのか?「情緒的ネグレクト」と愛の不足
では、なぜその輝きが失われ、生きづらさの原因になってしまうのでしょうか?
それは、成長の過程で「愛の不足」を感じ、傷ついてしまったからです。
暴力などの明白な虐待だけでなく、もっと見えにくい「情緒的ネグレクト」が大きな原因になります。
厚生労働省の定義でも、ネグレクト(育児放棄)には「情緒的な無視」が含まれています。
- 「いい子」でなければ褒めてもらえなかった(条件付きの愛)
- 悲しい時に「泣くな」と感情を否定された
- 親が忙しすぎて、話を聞いてもらえなかった
こうした経験が積み重なると、子供は**「ありのままの自分では愛されない」**と思い込み、本来の奔放さ(神性)に蓋をしてしまいます。
これが、大人になっても消えない「生きづらさ」の正体なのです。
なぜ、大人になっても苦しいのか?(心のブロックの正体)
「大人になったんだから、過去は忘れて前を向こう」
そう思っても、なかなか苦しみから抜け出せないのには、明確な理由があります。
それは、あなたの心に「ある強力なブロック」がかかっているからです。
外部の愛を弾いてしまう「自己否定のブロック」
インナーチャイルドを癒やす唯一の方法は「愛」です。
子供の頃に足りなかった「甘えたい」「抱きしめられたい」という欲求を、今からでも満たせば傷は癒えます。
「じゃあ、素敵なパートナーに出会って愛されれば治るの?」と思うかもしれません。
確かに、他者からの愛は大きな救いになります。
ですが、自分を愛してくれる人から愛を受け取る際にも、大きな問題(ロック)は存在するんです。
それが、「自分で自分を愛せていない」という状態です。
もしあなたが、「自分なんて価値がない」と自分を否定していたらどうなるでしょう?
誰かがあなたに無償の愛を注いでくれても、あなたの心はこう反応してしまいます。
「自分が愛せないようなダメな私を、他人が本当に愛してくれるはずがない」
これが「心のブロック」です。
このブロックがある限り、どんなに愛を注がれても、それはバケツの底が抜けているように流れ落ちてしまい、いつまでも「愛が足りない」と苦しみ続けることになります。
だからこそ、インナーチャイルド・ヒーリングの本質は、「自分で自分を愛すること」からしか始まらないのです。
【セルフチェック】あなたの傷はどのタイプ?
インナーチャイルドの傷は、人によって現れ方が違います。
ここでは、アダルトチルドレン(AC)のケアの現場などでよく語られる「役割」の分類を参考に、代表的な9つのパターンに整理してご紹介します。
| タイプ名 | 特徴・行動パターン | 抱えている「心のブロック」 |
| 孤独なロストワン | 目立たないように息を潜める。感情を出さない。 | 「私はいない方がいい」「どうせわかってもらえない」 |
| 世話焼きヘルパー | 他人の世話ばかり焼く。自分のことは後回し。 | 「役に立たないと愛されない」「私が支えないと」 |
| 完璧主義のヒーロー | 成果を出すことに執着する。失敗が極端に怖い。 | 「できなければ価値がない」「期待に応えなければ」 |
| 道化師(ピエロ) | 場の空気を読んでふざける。真面目な話が苦手。 | 「笑わせていないと不安」「緊張に耐えられない」 |
| 反逆者 | 問題行動で注目を集める。権威に反発する。 | 「良い子では見てもらえない」「傷つく前に攻撃する」 |
| 依存的な幼児 | 自分で決められない。常に誰かに頼りたい。 | 「一人では何もできない」「見捨てられるのが怖い」 |
| 否定する子 | 「いい子」を演じて本音を隠す。 | 「欲しがってはいけない」「我慢するのが当たり前」 |
| 批判する子 | 自分も他人も常に批判し、攻撃的になる。 | 「攻撃される前に攻撃する」「誰も信用できない」 |
| 秘密を抱える子 | 本心を誰にも言えない。常に緊張している。 | 「恥を知られてはいけない」「本音を言うと壊れる」 |
どれか当てはまるものはありましたか?
これらは性格が良くないとかではなく、過去に生き延びるために身につけた「鎧(よろい)」だったのです。
インナーチャイルド・ヒーリングの実践(再養育)
では、具体的にどうやって癒やしていけばいいのでしょうか。
ポイントは、今のあなた(大人の自分)が、過去のあなた(傷ついた子供)の「理想の親」になってあげることです。
これを心理学では「再養育(リペアレンティング)」と呼びます。
ステップ1:気づきと対話(ジャーナリング)
まずは、自分の中の「チャイルド」の声に耳を傾けましょう。
ノートを用意して、利き手じゃない方の手で、子供の頃の気持ちを書いてみてください。
- 「本当は寂しかった」
- 「もっと遊んで欲しかった」
- 「あんなこと言われて悲しかった」
どんなに汚い言葉や、わがままな言葉が出てきてもOKです。
大人のあなたは、それをただ「そうだったんだね」「辛かったね」と受け止めてあげてください。
ステップ2:感情の受容(ACT的アプローチ)
ネガティブな感情が出てきたとき、それを消そうとしたり、「こんなこと思っちゃダメだ」と否定(ブロック)しないでください。
「アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)」では、感情をあるがままに受け入れることが癒やしへの鍵だとされています。
「悲しんでもいいよ。怒ってもいいよ。そのままで愛しているよ」
そうやって、自分自身に許可を出してあげてください。
自分で自分を許し、愛することで、固く閉ざされていた「心のブロック」が少しずつ砕けます。
ステップ3:時空を超えたイメージの書き換え
これはとてもスピリチュアルで、かつ効果的なワークです。
瞑想状態で、過去の傷ついた場面をイメージしてください。
そこで泣いている子供の頃のあなたのもとへ、今のあなたが駆け寄り、抱きしめてあげてください。
そして、当時欲しかった言葉をかけてあげましょう。
「私がいるから大丈夫だよ。大好きだよ」
イメージの中で、子供が笑顔になるまで抱きしめ続けてください。
これは単なる想像ではありません。あなたの潜在意識(霊体)の中で、過去のエネルギーが「愛」によって書き換わる瞬間です。

パートナーや家族ができること:愛と忍耐
もし、あなたの大切な人がインナーチャイルドの傷に苦しんでいるなら、できることは一つです。
それは、「忍耐」を持って愛し続けることです。
傷ついた人は、「心のブロック」があるため、あなたの愛を素直に受け取れないかもしれません。試し行動をしたり、拒絶したりすることもあるでしょう。
それでも、「私はここにいるよ」「あなたを大切に思っているよ」と伝え続けること。寄り添い続けること。
相手が自分で自分のブロックを外すその時まで、変わらぬ愛で待ち続けること。
その「忍耐」こそが、神が私たちに向けている「無限の愛」そのものなのです。
癒やされたその先に:「永遠の今」が変わる
インナーチャイルドを癒やすことは、過去を変えることではありません。
もっと素晴らしいことが起きます。
「今」この瞬間に自分を愛し、インナーチャイルドを抱きしめたなら、その愛は時間を遡り、過去の傷ついたあなたをも癒やします。
過去の意味が変わり、未来が変わります。
過去・現在・未来は**「永遠の今」**として繋がり、あなたの人生すべてが愛で満たされていくのです。
癒やされたインナーチャイルドは、もはや「傷」ではありません。
かつての繊細さは「人の痛みがわかる優しさ」へ、空想癖は「素晴らしい創造性」へと変わり、あなたの人生を輝かせる「才能(ギフト)」となるでしょう。
まとめ
インナーチャイルドの癒やし、それは「心を清めて愛を持って生きる」ことの実践そのものです。
- インナーチャイルドは「内なる神性」であり、傷ついた子供。
- 癒やしの鍵は「愛」だが、「自己否定のブロック」がそれを阻んでいる。
- まずは自分で自分を愛し、ブロックを溶かすこと(再養育)。
- 「今」の愛が、過去も未来も癒やしていく(永遠の今)。
今日が、あなたがあなた自身を愛し始める、新しいスタートとなるかもしれません。
まずは鏡の中の自分に、「よく頑張ったね」と声をかけてあげてくださいね。
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